「カチコミかける」「ヤキ入れたる」……なんて、物騒な極道言葉と、主夫(婦)目線で作られた物語。その温度差が“楽しすぎる”と話題の任侠コメディードラマ『極主夫道』。いわゆる“極道モノ”と、ひとくくりにして見逃していてはもったいない!
“不死身の龍”として極道界隈で恐れられていた男が結婚を機に極道から足を洗い、専業主夫に。そこで奮闘する物語は、女子にこそ見てもらいたいポイントが満載なのだ。
まず、『極主夫道』の魅力は、なんといっても元極道×現専業主夫という玉木宏扮する龍のギャップ萌え! 原作の同名マンガの再現度が高いと評判の、色つきのサングラス&スーツといういかにも極道なスタイル。その上に柴犬マークの可愛いエプロンを重ね、超絶高い主夫力を見せる姿はたまらない。
しかも「部屋干しした衣類の下にくしゃくしゃにした新聞紙を広げて敷いておくと乾きが早くなる」や「玉ねぎを切るときは割り箸を口にくわえておくと涙が出ない」など、ドラマ内で龍が披露する家事テクはなるほど~の連続。
そんな龍の決めゼリフは「主夫、舐めたらあかんで」(笑)。「組まとめるんも大変やけど、主婦ほど大変な仕事はないねや」と、世の主婦へのリスペクトを発信してくれるから、見るだけで家事の疲れが癒されるってもんや! なのだ。
ぶっつぶして、どつく 絶品!? 極道レシピ
一方、学校のクラスのことを“組”、仕事や学校は“シノギ”と呼び、元極道がダダ漏れしてしまうところやご近所付き合いのドタバタ劇など、コミカルな部分もドラマの見どころ。ドラマとリアルタイムで連動している龍らしきアカウントのインスタグラムには、ドラマ放送後に「おつとめご苦労さんです」など、ドラマの世界観を楽しむファンも少なくない。
中でも多くのファンが注目しているのが、龍が劇中で調理し、ドラマの公式インスタグラムで公開されている極道言葉てんこ盛りの料理“極道うたいレシピ”だ。
例えば、第3話に登場した『桃太郎のキビ団子』は、(材料を)ぶっつぶし→こねくり回し→どついてまるめこむという恐怖のレシピ! しかも“悲鳴をあげやがるまで気合でぶっつぶす”工程も。
さらに、第4話の『龍の塩からあげ』は難解。「鶏モモ肉をドスでカタにはめる」(ドスってやばすぎでしょ?)、「皿に盛り、お好みの野菜で落とし前をつけるんや」(野菜が震え上がりそう)、肉に調味料をなじませるときは「ステゴロでもええ」(ステゴロって何~?)と専門用語が並び、家庭料理の定番であるから揚げがなにやら物騒に。
ちなみに、ドスでカタにはめるは包丁でひと口大、野菜で落とし前をつけるは野菜を添える、ステゴロは素手、とのこと。
これに対し、公式インスタグラムでは「面白すぎてレシピが頭に入ってきません(笑)」とハマる人が多く、中には「白い粉(小麦粉のこと)が切れてるから手に入れてきます」、「(レシピの隠し味を)今度ぶっ込んでみます」など、極道言葉で応戦するファンも。劇中料理が楽しみのひとつになっている。