「美」に全力でアプローチ
《腸内環境を整える》健康+ダイエットの相乗効果
腸内環境が悪くなると下痢や便秘を起こし、栄養の吸収が悪くなる。便通を整えるためには食物繊維が必須。豊富に含む海藻や根菜類と納豆を組み合わせよう。
玉ねぎやアスパラガスには食物繊維のほか、腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整えるオリゴ糖が含まれている。
玉ねぎはすりおろすと抗酸化作用などが生成される。辛みも少なく、納豆にもよくからむ。
惣菜コーナーでも手軽に手に入るヒジキは食物繊維も豊富。大豆のかわりに炊き上がったヒジキと納豆を組み合わせて。
●そのほか……+大根おろし/+白滝/+こんにゃく/+玉ねぎ(すりおろし玉ねぎ)/+アスパラガス
《ダイエット》秘訣は食べごたえと良質なタンパク質
納豆と食材を組み合わせることでさらにダイエット効果が期待できる。
「ダイエット食品としてもよく食べられるところてんやきゅうりは食べごたえもあり、カロリーも低いので、納豆と合わせて間食にぴったり。量を食べることが大切です」
よく噛んで満腹中枢を刺激することも食べすぎやリバウンドを防ぐポイント。タンパク質を分解するときに代謝が上がるので身体づくりにも最適。
アミラーゼには胃腸の働きを助ける作用がある。便秘が解消されるのでダイエットにはピッタリ。
●そのほか……+ところてん/+きゅうり/+タコ
《アンチエイジング》野菜をしっかり食べて内側から若々しく
アンチエイジングにはビタミンB群のほか女性ホルモンに必要な大豆イソフラボンを納豆からとりたい。加える緑黄色野菜には抗酸化ビタミンといわれ身体を錆びさせないビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどが含まれ、体内から美しくなるためには必須。
小松菜など葉物はざく切りにしておひたしに。
「かぼちゃなどは天ぷらで納豆といっしょに食べてもおいしいです」
カロテンは体内でビタミンAとなり、肌の健康を維持する働きを担う。皮に多いので一緒にすりおろしたほうが効果的。
●そのほか……+小松菜/+かぼちゃ/+赤パプリカ
《美肌に効果的》最強食材『アボカド』で美しく
美肌を作るアボカドは納豆との相性は抜群。カロリーが高いので1度に食べる量は半分くらいにしたい。
スイートコーンやピスタチオにもアボカド同様の美肌成分が多く含まれている。ただし、カロリーも高いので加える量は小さじ1杯を目安にプラスして。
ピスタチオは濃厚で香ばしい風味だけでなく、ポリポリとした食感も楽しめる。
美肌を作る人気の最強食材。ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンEが含まれている。角切りにしてよく合わせて。
●そのほか……+スイートコーン/+ピスタチオ/+ブロッコリー
【PROFILE】
森由香子さん ◎管理栄養士。日本抗加齢医学会指導士。四谷メディカルキューブにて栄養指導などに従事。『間食ダイエット』(文藝春秋)、『管理栄養士が教える美肌スープ』『老けない人は何を食べているのか』(ともに青春出版社)など著書も多数。