『なないろカレー』をプロデュース
スパイス好きが高じて、昨年、11種類のスパイスを調合したカレーパウダー『なないろカレー』をプロデュースするに至った。これが、今年9月に大注目を集めることになる。35キロ減のダイエットに成功した、ゆりやんレトリィバァさんが、動画サイトで、減量飯として『なないろカレー』を使ったメニューを紹介したのだ。
「ゆりやんさんとはお仕事でちょっと顔を合わせたことがあるくらいで、特に交友関係はないんです。なのに、紹介してくださり、みなさんに知っていただけて、すごくうれしかったですね。感謝です」
有機スパイスなど自然の原料にこだわった自信作だ。
「小さいお子さんがいると、アレルギーが心配ですよね。だからグルテンや乳製品なども無添加のものを。
小麦粉や油脂を使わず、みその麹やおだしで粘りやうまみを出す。研究と試作を重ねて完成した商品なんです」
子どもや高齢者にも、安心して身体にいい本格的なカレーを食べてもらいたいという思いで作った『なないろカレー』が、期せずして、ダイエットにも効果があると証明されたのだ。
そもそも、なぜスパイスを使った料理が、ダイエットに効くのか、亜美さんの減量体験をもう少し詳しく聞こう。
「スパイスは、漢方の原料としても使われていますし、薬膳効果がある。
消化を促進して胃腸を整えたり、血行や新陳代謝を促したり、糖の代謝を上げたり、スパイスごとにいろんな効能があります。それを料理にうまく取り入れることで、お腹いっぱい食べても、燃焼しやすい身体を作ることができるんです」
スパイスを加えれば何を食べてもやせる、というわけではもちろんない。
「私が心がけているのは、高タンパク・低糖質の食事」
中学、高校時代は陸上・長距離の選手だった亜美さん。
あまり体脂肪をつけずに適度な筋肉を作るには、タンパク質をたくさんとって、炭水化物などの糖質を抑えることが大事だと、若いころから意識して食事をしていたという。
「だから出産後も、基本は、高タンパク低糖質のバランスのとれたメニューに、たっぷりのスパイス。それで苦労なく、元の体重に戻りました」
具体的には─。
「朝は具だくさんのスープが定番。酸辣湯(スーラータン)スープをよく作りましたね。唐辛子と、おろししょうがをたっぷり入れて。唐辛子としょうがってダイエットには最強のコンビなんです。身体はあったまるし、脂肪の分解を促してくれる。むくみもとれる。それに、お酢もエネルギーを消費するのを助けてくれるし、疲労回復効果も。具には野菜のほか、卵や豆腐などタンパク質豊富な食材をたくさん入れる。タンパク質は腹持ちがいいので、スープだけでも、昼までお腹がもちます」