タンパク質摂取も大切

 夜は肉料理が多く、

よく使ったのは、高タンパクで脂が少ない鶏のむね肉こしょうやスパイスで味をととのえて焼いたり蒸したり、カレーに入れたりいろんなバリエーションがあるので、毎日食べても飽きません。夜は、なるべく早い時間に食べることも心がけました。寝る前に食べると、身体が脂肪を蓄えやすくなりますから」

 栄養学の知識に裏づけられた毎日の食事によって、亜美さんは、健康的にやせることができたのだ。

「私、今は運動をまったくしていません。そもそも、運動をする時間が持てないということもありますが、子どもを抱っこして家事をしたり。日常生活そのものが筋トレみたいなもの。タンパク質をたっぷりとっていれば、元気が出ますし、筋肉量は維持できる筋肉がちゃんとついていれば燃焼しやすい身体になって太りません

 ちなみに亜美さんは、パンやごはん、パスタなどの主食は基本的にはとらないそう。

「スープやカレーに具をいっぱい入れて。肉や魚のメイン料理をたっぷり食べる。そういう食事だと、ごはんが欲しいとか思わないんです」

 ごはんやパンを断つのはハードルが高いけれど、スパイスを活用したダイエットなら、今すぐ始められそうだ。

 そこで亜美さんに、優れたダイエット効果があるスパイスを教えてもらった。

まずは、さっきもお話しした、唐辛子としょうがそれと、クミンカレーのいい香りってクミンのにおいが中心なんです食欲が湧き、元気が出る香りです消化を助け、胃腸の調子を整え、体内の毒素や老廃物をデトックスする効果が

 そして、シナモン血の巡りがよくなって、冷えを改善しますこの4つのスパイスが組み合わされば、身体を温め、血行や代謝をアップし、脂肪燃焼につなげてくれます

 どれも、全国のスーパーなどで簡単に手に入る。

「唐辛子は、ビンなどに入った一味唐辛子が便利。

 クミンは、シードとパウダー状に粉砕したものが市販されていますが、シードだと火を通す必要があるのでパウダーのほうが気軽に使えます」

 シナモンもパウダー状のものを。しょうがは生のものをすりおろしたり、みじん切りにしたりしてとる。

しょうがは胃にやさしいのでたくさんとってもいいのですが、クミンとシナモンはとりすぎると副作用が出ることも1日小さじ半分程度を目安にしてください

 この4つのスパイスのブレンドは、香りや味のバランスもよくて

「みそ汁やチャーハンに入れたり、サラダにかけたりしてもおいしい。いろんな料理に合う万能スパイスです。ふりかけるだけ。こんなラクなダイエット法はないです(笑)」

 左の活用術を参考に、毎日の食事に取り入れてほしい。さらに自分の好みでほかのスパイスを加えて、オリジナルブレンドを楽しむのもいい。

スパイスを入れると、香りが立ち、味に深みが出て刺激が加わるだから塩やしょうゆをたくさんかけなくてもおいしいし、バターや油脂を入れなくても満足できるんです結果として、塩分や余計な油を抑えられます

 何より、身体にいいダイエット法とも言える。

「女性は冷え性に悩む方が多いですが、私はスパイスを毎日とっているおかげか、常に身体があったかいんでしょうね! 手先が冷えることもないし、風邪もぜんぜんひきませんよ(笑)」