ホストにハマった女性は
知らない間に消えている
「'13年3月に母親で女優の坂口良子さんを亡くしてからの杏里さんは糸の切れた凧。ホストクラブ通いが日常になり、遺産を食いつぶしていきました。'16年にAVデビューしてからはキャバクラや風俗で働くなど夜の世界に溺れていきました。ホストとトラブルを起こし2度逮捕されています(いずれも不起訴)」(芸能関係者)
坂口杏里の現状は見るものに恐怖を与えるが、
「坂口さんはましなほうです。歌舞伎町でホストにハマった女性はだいたい知らない間に消えています。地方に出稼ぎに行ってるのか消されたのか亡くなったのか。闇堕ちした女性の消え方はさまざまですが、3年もてばいいほう」と、歌舞伎町に詳しいジャーナリストの渋井哲也さん。
闇に堕ちるとは一体──。
●「大学を退学して今は地方で“出稼ぎ風俗”」 みなまろさん(仮名・21)
《こぉんなに汚れた私を尊いと担当がゆってくれた。その数分後には臭いオヤジとDK(ディープキス)の地獄なのだ》、《キョウヤ(ホストの名前、仮名)とクリスマスに結婚しまーす》とホストとの写真つきの投稿をすると同じホストの客と思わしき女性たちから一斉糾弾のリプライ。それでも挑発する投稿を続ける。
自らを《ホス狂(ホスト狂い)》と呼び、痛々しい日常を綴るみなまろさん(仮名・21)は1年前までは都内の大学に通う“リケジョ”だった。
「担当(推しているホストのこと)と出会ったのは今年の2月です。コロナが騒がれ始めたころで、大学もオンライン授業になるかどうかというときに友達と新宿で遊んでいたらキャッチされたんです。
今まで出会ったことのないタイプで芸能人か? と思うくらい透き通った白い肌に茶色い瞳が印象的でした。まぁ、カラコンしてただけなんですけどね。私は岩手出身なのですが、担当も同郷で同い年だというので、すぐに打ち解けました。初回は3000円だというし、気軽な気持ちで遊びに行ったんです」
後にホストが同郷でも同い年でもないと知ることになるが、当時のみなまろさんはそのウソを信じて安心して身を任せたという。
「騒がしくて空気悪くて嫌だと初回は思ったんだけど、彼も“実は俺もこの空気、嫌いなんだ”と私にだけ打ち明けてくれて……。
岩手から出てきて友達もいなくて、ホストクラブで働き始めて1か月だっていうんです。だから私が支えてあげなきゃって思ったんですよね。その日アフターでラブホテルに行きました。“ひと目惚れした”って言われて、私も舞い上がってしまった。
でも彼が新人じゃなかったことや鬼枕(女性客と性的関係を持つこと)営業で有名なことを後に知るんですけどね」
初回3000円だった料金はどんどん値上がりしていき、とても大学生には払えない額になっていった。
「俺が払うから、ただ来てくれればいい、と言われてそんなわけないのに信じて毎日通っていました。ある日、青紙(つけ払いの伝票のこと)を渡されて470万円とか書かれていたときに現実かどうかわからなくなりました。
そんな私を見て担当は、“一緒に頑張ろう”と言ってくれて、歌舞伎町の風俗を紹介してくれました。抵抗はありませんでした。もうそうするしか道がないと思った」