2020年を駆け抜けた全裸俳優・原田龍二は、新たな年も全身全霊をかけて自身が犯した罪と向き合い、走り続ける! 今回のゲストは、TKO・木下隆行。お笑い芸人や俳優として活躍していたが、後輩芸人へのパワハラ行為が問題になり、事務所を退所してしまった渦中の人。人生の岐路に立つ木下は、旧知の原田に何を語るのか─。
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原田 今日は来てくれてありがとう! 木下くんに会いたかったんだよ!
木下 こちらこそですよ! 本当に呼んでいただいてありがとうございます。
原田 木下くんとは、あるバラエティー番組で一緒に激流を下った仲だからね。
木下 まさか、原田さんと近いタイミングで人生の激流を経験するとは思わなかったです……。
原田 本当にね。実は、僕のスキャンダルが発覚したとき、いちばん最初にLINEを送ってくれたのが木下くんなんですよ。謝罪会見の5時間前に「原田さん、ふんばってください」という文章を送ってくれて、本当にうれしかったな〜。
木下 こちらこそ、いちばん最初にLINEが来たのは原田さん……と、言いたいところですが、すみません! 狩野英孝でした(笑)。
原田 アハハ! 狩野くんも早かったんだ! 彼も相手のしんどさがわかるからね。それもあるけど、木下くんが好きだから、ひと言でも送りたかった。
木下 びっくりしたけど「味方です」と送ってもらえたのが、本当にうれしかったです。文章の内容はもちろん、僕のためにLINEを送ってくれたことだけでもありがたい。やっぱり、今回の一件で離れていく人もいたなかで、反対に原田さんが僕と距離を縮めてくれたのは、すごく励みになりました。
原田 あのときは、とにかく木下くんを励ましたくてね。僕とはスキャンダルの種類が全然違うけど、人前に出る仕事をしている共通点があるので、精神的なツラさはわかるんですよね……。
木下 しかも原田さんは、報道の直後もテレビやラジオの生放送に出続けたんですよね。本当にすごいですよ!
原田 そもそも、降板させられてもおかしくない状況で続けさせてもらえたのは、本当にありがたかったですよ。とはいえ、ラジオの生放送中は、素直に笑えなかった。ずっと自分の不祥事をテーマに話しているわけじゃないけど、誰かがおもしろい発言をしても(笑ってる場合じゃないだろ)ってセルフでツッコミを入れちゃう、みたいな……。
木下 わかります! 何をやっても、そのことが頭にあって楽しくないんですよね。僕も気分転換するためにスノーボードに行ったんですけど、リフトに乗ってもボードで滑っても何も楽しくないし、コケても痛くない。すぐに帰りました(笑)。でも、あの精神状態で3時間の生放送はキツいな〜!