大規模整形手術を決断

 あるとき、ネットで見つけた情報から、ついに大規模な手術を決心する。

「口元にコンプレックスがあったんですね。ネットを見ていたら、口元を画期的に直す手術を考案した韓国のすごい先生が来日していると知って。話を聞くために会いに行って、そのまま手術の予約までしちゃいました(笑)。でも、その時点では、手術料金が全然足りなかったんですけど」

 そこで、勤めていた会社を辞め、高級ソープランド店に面接に行き即、採用。約3か月間集中して働き、資金を貯めて韓国へ飛んだ。

 受けた手術は、両あごのエラ切りとミニVライン(あご先の骨を切ってあごを細くする手術)、目尻切開、二重埋没、人中(鼻の下)短縮。

今にしてみればそこまで高くないですかね〜。何千万円もかけている人も多いんで、私は安くすんでよかったなって思っています。じっくりやるのはお金も時間も無駄だなと思ってたんで、さっさと終わらせたかったんですよね

 1度に手術を受けるメリットは、全体のバランスを考えたうえで計画ができること。少しずつ行うことが多い日本の美容整形とは違い、なりたい顔に一気に近づくことができるうえ、時間とお金のコストも抑えることができる。

「それに『バレないように少しずつ』って意味ないですよ! バレたくないならむしろやらないほうがいいと思います。手術はトータル8時間以上かかりました。受ける前は怖すぎて、死ぬかも……とかネガティブなことをいろいろ考えていたんですが、全身麻酔をしたら一瞬で終わっていて、あっけなさすぎてびっくり」

 3日間の入院の後、約1か月、韓国のゲストハウスに滞在し、通院をしていたが、その間の苦しみは想像を絶するものだった。

「手術中は痛みなどまったくないですが、終わった後は顔はボコボコに殴られたみたいに腫れて息もできないし、口も閉じてるのか開いてるのか……何が何だかわからない状態でした」

 口を大きく開けることができないため食事を満足にとれず、常に貧血状態。日本から持ってきたゼリー飲料などで命をつないだ。

 帰国後もダウンタイムは約1年間に及んだ。口が大きく開けられないため、以前のソープランドに勤めることもできず、できる仕事を探し、最終的には友人の会社で雑用をして日々の糧を得ていた。そんな文字どおり血のにじむような我慢のかいあって、結果は大成功! その後も鼻の手術や歯列矯正などを行い、理想の美貌を手に入れることができた。