昨年4月の緊急事態宣言でも、マツコの行動は一貫していた。
「4月から5月の間、マツコさんは自宅から一歩も出ず、テレビ番組はリモート出演のみというスタイルを徹底しました。10数年ぶりに自分の時間ができたマツコさんは、いろいろと考え、悩んだみたいですね。
その後、出演した番組では、“山を買いたい”“農業をやりたい”“猫を飼いたい”などと話し、新たな生活を模索しているかのようでした」(前出・テレビ誌ライター)
昨年9月には10年間出演した『ホンマでっか!?TV』を突如、卒業。その後もネガティブな発言が続き“芸能界引退の準備か”と騒がれていた10月、マツコは週刊女性にこう語っていた。
「アタシも次の人生を考えるときに、このままだと身動きがとれないからね。だから(番組を)降りられるものから降りようとしていますよ」
美談なら載せるな
テレビはたまたま成功しただけだと語っていたが、現状をどう考えているのか。そして、番組の収録を中止していることは事実なのか。再びマツコに聞いた。
ーーレギュラー番組の収録を取りやめているそうですが?
「勝手に書いていいからって何度も言ってるでしょ! あなたに恨みがあるわけではありませんが、あなたみたいな人たちが多いのでやめたくなります。そう書いておいてください!」
ーー協力してくれる一般人のコロナ感染を防ぐために、マツコさんが収録ストップを提案したと聞いています。
「あのね……。悪い話なら面白おかしく書いてください。美談なら載せないでください。一般の方にご出演いただく収録をやめているのは、この状況下では当然のことなので、美談でも何でもありません。むしろ、テレビ局やスポンサーさんにはご迷惑をおかけしています。
とにかく、美談に乗っかるようなことはしませんので、お答えすることは何もないです。申し訳ありませんね! おやすみなさい」
美談になることは、マツコ哲学に反することらしい。
収録中止について、所属事務所にも問い合わせてみると、
「緊急事態宣言が出た時点で、『知らない世界』は収録をやめました。宣言前に一般の方を呼ぶときは、マツコも“電車に乗らないようにタクシーで来ていただいて”とか“地方の方にはいいホテルに泊まっていただくように、謝礼を多くして”とか、常に気にしていました。解除されるまで収録はしません。
『夜の巷』に関しては、身近なスタッフにコロナ感染者が出たんです。マツコは濃厚接触者なのかどうかわからなかったので、保健所からの指示を待って、先週と今週は収録をやめたんです。その間にPCR検査をした限りでは陰性でしたので、安心しました」
エイトブリッジのコロナ感染も、きっかけのひとつなのだろうか。
「彼らとマツコは会っていませんから、それは関係ありませんよ。『夜の巷』は、来週から収録を始めます。マツコは外に行きませんので“徘徊する”にはなりません。身体が大きいから目立つし、一般の方がたくさん寄ってきてしまうんですよ。リモートにするか、スタジオ収録にするかも含めて話し合っているところです」(所属事務所)
早くマツコが心置きなく徘徊できる日常が戻ってきてほしいものだ……。