反町版のヒットを受けてリメイクしたにもかかわらず大コケしたのが、AKIRA主演の『GTO』(フジテレビ系/2012年)。
「生徒役に川口春奈、本田翼、西内まりや、中川大志、白濱亜嵐、山田裕貴、鈴木伸之など、反町版の生徒役よりビジュアルはよかったと思うんですけどね。AKIRAさんの演技は壊滅的ですが、原作の鬼塚に近い見た目ではありましたね。ただ反町さんが持っていた鬼塚のキュートさがまるでなかった。視聴率も反町版の35・7%の半分もいかない13・2%でした。シーズン2に至っては7・2%に……」(同)
山崎賢人や菅田将暉が生徒役
トンデモは教師だけではない。35歳の女性が女子高生になったのは、米倉涼子主演の『35歳の高校生』(日本テレビ系/2013年)。
「高校をわけあって中退した米倉が高校生活をやり直したいと、35歳で高校生に。そのキャラがすごい。キャバクラ入店初日の体験で売り上げナンバーワン、格闘技技術はプロ並み、休み時間には喫煙、放課後飲酒など破天荒をこれでもかと見せつけてくれました。毎回、生徒の問題を解決し最終的には自分の問題も解決。
見ごたえがあったのは米倉の制服姿がきれいなことと、山崎賢人や菅田将暉、野村周平、広瀬アリス、新川優愛と当時の生徒役代表をそろえたこと。視聴率は平均で14%で悪くないのですが、24%を記録した『ドクターX』の次に選んだ作品で期待が高かっただけにコケた印象」(同)
13歳の中学2年生が高校2年生になっちゃうのは、後藤久美子主演の『同級生は13歳』(フジテレビ系/1987年)。アラビアで生活していた成績優秀な夏子(後藤)が日本の私立高校に“飛び級”して……、というストーリー。
「当時、人気絶頂だった美少女・ゴクミで学園もの作りたかったんだろうな~。でもゴクミは大人っぽいから、実年齢の中学生相手だと浮くから高校生にしちゃえ、ということで作られたと予想(笑)。
担任教師に真田広之、ゴクミのお相手役に当時人気だった前田耕陽(元男闘呼組)。ゴクミありきで作られているため、容姿端麗の才女で正義感にあふれた少女という演出がこれでもかと見られます」(同)