【最も危険】入浴時のヒートショック予防

 危険度が最も高く、命の危険もある入浴時。次の6つを心がけて、ヒートショックを予防しよう。(資料:東京都健康長寿医療センター)

(1)暖房器具の設置
冷えやすい脱衣所や浴室を暖房器具で暖めることは、非常に効果的。浴室には専用の暖房器具の設置を。

(2)シャワーでお湯をはる
シャワーで浴槽にお湯をはると、湯気によって浴室全体を暖める効果が。浴槽のふたを開けておくのもよい。

(3)日中や夕食前の入浴
寒暖差が少ない時間帯に入浴を。生命を維持する生理機能も午後2~4時がピークなので、より安全度が高まる。

(4)食後や飲酒後は入浴しない
食後1時間以内や飲酒時は、血圧が下がりやすい状態。入浴すると、さらに血圧が下がるので、危険性が高まる。

(5)湯温は41度以下に
個人差はあるが、のぼせるのを防ぐため、お湯の温度は41度以下にしておくとよい。

(6)入浴中の声がけ
可能なら入浴中、家族に声をかけてもらう。ひとり暮らしなら、銭湯の利用も有効な手立て。

(取材・文/ 中西美紀)

《PROFILE》
小川まどか ◎地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所プロジェクト研究員。認知症の人が地域で安心して過ごすための支援を形作るプロジェクトに従事。高齢者の居宅環境についても研究。