「女優を始めたころは当時、専属モデルをしていた雑誌のイメージもあり、キャピキャピ系の女の子の役が多かったんです。でも私、1度もキャピキャピしたことがなかったので(笑)、演じるのがすごく難しかったんです。
最近は、前作のミサキもそうでしたが、わりと悲壮感のある役を演じることが増えてきました。私としては、アクションも好きですが、悪い人にズバッと物を言うような戦う女性の役に憧れますね」
20代前半は遊びより
仕事漬けの日々
モデルとしてデビューし、女優として活動を始めて今年で10年を迎える山本美月。岡田准一が伝説の殺し屋を演じ、限界突破アクションを披露して話題となったヒット映画の第2弾『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』では、前作に続きデザイン会社『オクトパス』で働く幸薄ガールのミサキを演じている。
「岡田さんもおっしゃってましたが、アクションが激しいぶん『オクトパス』のシーンはほのぼのしていて作品の癒しですね。社長役の佐藤二朗さんが毎回、アドリブを入れてくるんですよ。私はあまりアドリブが上手じゃないのでうまく返せず、ただひたすら笑ってごまかしていました(笑)」
女優やモデルとして活躍する一方、プライベートではアニメやマンガをこよなく愛し、時間があると描いたりもしているそう。
「小さいころから絵を描くのは好きで、最初はアンパンマンを描いてました。幼稚園のころでしたね。そのあとは四コマ漫画を描いて妹に見せたり、中学のころは天使と悪魔が魔法を使って戦う作品とか、学園ラブものだったりファンタジー。
昨年、『魔法少女 山本美月』という書籍を発売したのですが、高校生以来となるマンガを描いたんです。私が魔法少女になり、わが家の犬がしゃべりだしたりするという魔法少女ファンタジー。これがいちばん最近描いたマンガなので、みなさんぜひご覧ください(笑)」
そんな山本は、今年の7月で30歳に。昨年、結婚。ますます落ち着いてきたと話す。
「20代前半は遊びたいし、しっかり睡眠も取りたいけど仕事、仕事という感じでした。でも、結婚もして、相手の方が同業者だからわかってくれるし、絶対的な味方がいてくれるのは安心感がありますよね。すごく生活は変わったわけではありませんが、穏やかに過ごしたいなって思うようになってきました」
もうすぐバレンタイン!
「6年間、女子校に通っていたんですよ。だから女子校時代はみんなで友チョコでしたね。容器にチョコを入れて、みんなでつつくみたいな感じでしたが(笑)。小さいころだと、手作りだったのかは忘れましたが、初恋の子にチョコを持って行った記憶はあります。ただ、みなさんが期待するような甘〜い思い出はほぼないです(笑)」
近日公開
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』