日本のテレビ業界で里田まいは

 もうひとつ大きな決め手となったのは、妻・里田まいの思いだ。

アメリカの地方都市の球団から、年俸15億円程度の条件提示があったようですが、9億円の楽天を選んだのは家族のため。里田さんは子育ての環境を心配していました。ニューヨークは生活水準や教育水準が非常に高いのですが、地方に引っ越すとどうしてもその水準が下がります。

 里田さんとお子さん2人がニューヨークに残るという選択もありましたが、新型コロナの感染拡大が著しいニューヨーク州よりも日本のほうがまだ安全ですからね。慣れ親しんだ仙台での、落ち着いた生活が優先順位としては高かったのでしょう」(同・スポーツ紙記者)

 愛する妻と子の安全を考えた末の決断だったのだ。田中の復帰は日本のプロ野球界にとって朗報だが、ともに帰国した妻・里田が本格的に芸能活動を再開するのかといった点にも注目が集まる。

 芸能ジャーナリストの佐々木博之氏に話を聞いてみると、

「超一流選手である夫の話、海外生活のエピソード、そして2人いる子どもの話と、トークの引き出しには困らないでしょうから、ひょっとすると“ママタレ界最強”になるかもしれませんね。入団会見のときには、着用していたワイシャツを丁寧にアイロンがけしていたことをSNSにアップし、献身的な姿に称賛の声が集まりました。

 イメージ戦略が上手だし、思えばクイズ番組で活躍していたころから“彼女は決しておバカじゃない”と周囲でも評判でしたよ。家庭を最優先するでしょうから、拘束時間の短いCMや、週に1回のレギュラーコメンテーターといったところに落ち着くんじゃないでしょうか

 コラムニストのペリー荻野さんは、里田のキャラ変に注目している。

「かつては“おバカキャラ”として人気を博した彼女ですが、いまは『東大王』などで見られるようにインテリ路線がトレンド。里田さんはメジャーリーガーの妻として、そして2児の母としてもそうとうな経験を積んだでしょうから、今後はコメンテーターのような仕事にシフトしていくんじゃないでしょうか。“あの里田まいちゃんが!?”という昔のキャラからのギャップも、魅力だと思います」

 元大リーガーの超一流野球選手と、知性を身につけた元“おバカキャラ”のママタレ。最強の夫婦がニッポンを明るくしてくれる!