自宅のインターホンを押すと
自宅は練馬区内の一戸建て。7年前に3000万円のローンを組んで中古で購入しており、洋風でしゃれた造りだ。近所の住民は、引っ越してきた当時のことを振り返る。
「引っ越しのあいさつなんてありませんでした。旦那さん(船山容疑者)は顔を合わせても会釈するでもなく陰気な感じ。若い奥さんは女友達を何人か呼んで、うれしそうに新居の説明をしていましたよ。小学生になったばかりの娘さんがいるんだから、もう少し近所付き合いをしてもいいのにね」
別の住民によると「物静かな夫婦」という。
船山夫人に事件前後の様子などを聞くため自宅のインターホンを押すと、「はーい!」と快活な女性の声。しかし、取材を申し込むや声色が変わり「お断りします。帰ってください」と切られてしまった。努めて明るく振る舞っていたのだろう。
教師としての仕事ぶりはどうか。
勤務先の中学には6年前に赴任し、専門科目は理科。高校受験に挑む3年生の学年主任とクラス副担任を務め、女子バレーボール部の顧問でもある。
「中堅教諭として部活動の指導を含め、さまざまな役割を果たしていました。ふまじめな点は見当たらず、特に問題はありませんでした」
と中野区教育委員会の担当者。
不思議な魅力に好意を持つ女子生徒も
在校生によると、「先生のなかでは人気があったほう」(男子生徒)だという。
「ふざけすぎると怒ることもあるけれど、普段はおもしろいし、授業の進め方もうまい。そんなイヤらしいことを考えているような大人には見えなかった」(同生徒)
卒業生のなかには、事件がショックすぎて泣きだす教え子もいたという。
「多くの生徒に親しまれていて、卒業制作として船山先生を題材にした作品を作り上げた子もいたほど」(卒業生の関係者)