■複数回に分けて買うのがベスト
「成長バリュー株は、時間経過とともに、会社の価値が増大する株。それゆえ、買うタイミングは好きなときでOK」
ただし、ひとつの株について、2~3回に分けて買うのがポイント。
「株価が下がったときに、再び買うのです」
逃さずに買い増しすることで平均的な購入単価が下がり、より高いリターンを得られる。押し目と判断するにはPERを参考に。例えばPER15倍だったものが10倍になるなど、「5下がったら買い増しする」と決めておくのも手。
含み損が増えていっても、金額で損切りをする必要はないと竹内さん。
「年4回ある決算発表を見て判断を。想定どおりの決算なのに含み損になるなら、株価が一時的に安くなっただけ。これは喜んで買い増しを」
逆に、想定と異なった決算だった場合は売却を。
また利益確定もすぐにしないのが竹内流。
「会社の成長が想定どおりのうちは、できるだけ保有し続けます。ただし、会社の成長はどこかで鈍化するので、成長率が落ちてきて、うまみがなくなってきたと感じたら、利益確定のタイミングです」
(取材・文/樫野早苗)
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ウルフ村田(村田美夏) ◎年に数億円を稼ぐすご腕トレーダーとして有名。“ウルフ村田”の異名をもつユニークなキャラクターとは裏腹に、緻密なトレードを行う。誠実で謙虚な人柄で、個人投資家のファンも多い。
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竹内弘樹 ◎ライフパートナーズ(株)代表取締役。投資信託・株初心者アドバイザー。独学で株式投資を学びながら、ウェブサイト「やさしい株のはじめ方」を設立。わかりやすい解説と堅実な手法に定評が。