不倫でなくとも配慮が欠けた行動だった

 一泊目に二人で宿泊した横浜の高級ホテルは、2部屋取り別々に宿泊していたようですが、昼間は横浜中華街で食べ歩きをしたり、山下公園を散歩したり……。このあたりは緊急事態宣言下であっても常に人で賑わっているスポットです。二人はシュウマイや豚まん、クレープの行列に並び、食べ歩きを満喫したようですが、当然、周囲には一般人がたくさん。

 仮にマスコミ記者が尾行していなかったとしても、今はSNS全盛時代ですから、一般人のTwitter投稿などから不倫疑惑が拡散する可能性もあったかもしれません。

 ですが、福原はそこまでは頭が回っていなかったのではないでしょうか。そういった意味で、彼女は“純粋な人”なのでしょう。もちろんこの場合の「純粋」は誉め言葉ではありません。言い換えれば「単純」ということです。

 既婚女性が横浜のデートスポットで、夫以外の男性と仲よく2人でで“気分転換”するのか? と怪しいことこの上なしですが、彼女がそう言うのですからそうなのでしょう。福原がもう少し配慮することができていれば違ったかもしれません。例えば、もう一人友達をつれていたら、別々のホテルを取っていたら、今回のような騒動は起きなかったはずです。

 筆者は恋愛カウンセラーとして年間1000件以上の恋愛相談を受けておりますが、不倫愛に関する相談もとても多いんです。そのなかで“純粋な人”が不倫愛にハマッてしまったという相談も少なくありません。

 結婚前から浮気を繰り返しているような遊び慣れている人のなかには、常に警戒を怠らずに細心の注意を払い、不倫を隠しとおすためのズル賢いテクニックにも精通している方がたくさんいます。

 反対に、遊び慣れていない“純粋な人”は上手くバレないようにする術を知らないもの。遊び慣れていない人の不倫ほど、周囲にバレてドロ沼化しがちなんです。

 皮肉なことですが、何度も何度も浮気をしている人の不倫はバレず、それまで真面目に生きて来た人のたった一度の不倫がバレてしまうということは、ままあることなんですよね……。

 福原は一連の騒動を否定しましたが、ネット上では「言い訳が苦しい」「軽率すぎる」と炎上してしまい、あとの祭り状態。“泣き虫愛ちゃん”、今回ばかりはどんなに泣いても「頑張れ!」と応援してくれる人は、そう多くはなさそうです。

PROFILE●堺屋 大地(さかいや だいち)●恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー、恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』(扶桑社)、『スゴ得』(docomo)、『IN LIFE』(楽天)などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』(文藝春秋)、『日刊SPA!』(扶桑社)、『Business Journal』(サイゾー)などに寄稿している。LINE公式サービス『トークCARE』では、恋愛カウンセラーとして年間1000件以上の相談を受けている(2018年6月度/カウンセラー1位)。