〈C〉努力空回りタイプ
【特徴】まじめだけどキラキラしたい!
基本的にまじめで、勉強熱心。なのに、行動がともなわないタイプ。例えば、投資の初心者セミナーに何度も出ていても、実際の投資に踏み出せません。情報感度が高いので、預金の金利が高い銀行に口座を次々開設。「今度こそスリムボディになれそう」と次々ダイエットにハマったり、健康器具を購入したり。家にハウツー本や英会話教材が積まれているケースもあります。最近は、「キラキラしたい」が落とし穴。ブランディングや起業のセミナー講座にお金を使ってしまうケースも。
【問題点】自分磨きが節約の妨げに!
まじめだけれど、努力のベクトルが間違っているのが問題点。「勉強のため」「ダイエットのため」と、自己投資を惜しまないので、勉強の費用がかさむものの、なかなか実を結びません。
また、クーポンやスタンプカードをたくさんもらっては集め、結局、使いこなせず期限切れになるのもこのタイプの人。
「わずかな金利の違いで銀行口座を次々作ってしまう人も。結局、管理が大変になってしまいます。ただし、ベクトルが変われば、そのパワーを使って最短時間で最高のパフォーマンスが上げられるタイプでもあります」
【対策1】知識を行動に移す
投資セミナーに参加したり、投資についての情報にふれたりしたら、まず挑戦してみましょう。なかなか実践できないのは、リスクを正しく理解できていないから。
「選ぶ金融商品により、リスクの高低はある程度コントロールできます。失敗を最小限に抑えられる方法を探しましょう。例えば、100万円を投資し、価格が3割下がれば30万円の損失ですが、ワンコイン投資で500円なら150円です」
「えいや!」と思い切れる金額から始めるのがおすすめ。
【対策2】使っていない口座は整理して
定期預金や普通預金の「キャンペーンで利率がお得だから」と、いろいろなところに口座を作っていると、管理が煩雑に。しかも、今は金利が軒並み下がっているので、預金の金利の差は誤差程度。それでは、銀行へ行く時間や交通費がもったないない! 用途がはっきりしない口座は解約しましょう。
【対策3】クーポンを集めない
クーポンやスタンプカードはたくさんあると探すのが大変で、結局使い切れません。
また、期限内にクーポンを使おう、ポイントが倍の日に買い物をしようとすると、無駄遣いしがちです。よほど必要でない限り、最初からもらわない選択を。
「デパートのクレジットカードは5%のポイントがつくことが多く、一見お得ですが、2年目以降は年会費がかかることがほとんど。年会費をペイできるほどの買い物をしないなら、作らないほうがお得」
【対策4】行動を振り返る
英会話の教材やダイエット用品、健康器具をいくつも買ってしまう人は、『これを買ったら必ずこうなれる(やせる、英語がペラペラになるなど)』と勝手な思い込みがなかったか」「時間があるからなんとなく買ったのではないか」「どれぐらい使ったか」「効果はあったか」、冷静に振り返り、過去の失敗を把握。
以降、同じようなものが欲しくなったときの判断材料に。
【対策5】消費のもとには近づかない!
ダイエット用品や健康器具にお金を使いがちな人は、どこでその商品を知ったか思い出してみましょう。そのうえで、テレビ通販ならその時間にテレビを見ない、チラシならすぐ捨てるなどして避けるように心がけること。
「『欲しいと思わせる』情報に近づかないことが、いちばんの節約になります」