福原愛の離婚・不倫騒動の後追い記事が、後を絶たない。さらにこの話題が注目されているのは日本と夫・江宏傑のいる台湾だけではないようだ。
福原がかつて活動の拠点を置いていた中国本土はもちろんのこと、香港、シンガポール、韓国でも注目されているようで、ネットでは様々な意見が飛び交っている。福原が単なる卓球選手というだけでなくアジアの人気者であることが窺い知ることができよう。そして国内では『現代ビジネス』や『クーリエ・ジャポン』など普段は芸能ニュースをあまり扱わない媒体も“参戦”するように。
単に有名人夫婦の離婚騒動というだけでなく民族間の習慣の違いや、嫁舅(しゅうと)問題、さらに中国と台湾の国際情勢問題なども持ち上がってきて、視点を変えて記事にできる要素が多いのだろう。
だが、そろそろネタが出尽くした感があるのは否めない。
不倫疑惑を報じた『女性セブン』と夫のモラハラを伝えた『週刊文春』も、ともに翌週も福原愛関連で続報している。
『文春』『セブン』ともに福原の擁護に
前号では夫とその家族について、「モラハラ夫、モンスター家族」といった表現を使い、福原に寄り添うようなの記事となっていた『文春』は、今回も《「モラハラ」「不倫」全内幕》として、不倫疑惑にも言及しているものの、やはり相変わらず福原寄りのスタンスを崩さない。
一方、『セブン』は報道後に不倫を否定するコメントを出していた彼女に対し、第二弾として「動かぬ証拠」を突きつけてくると思われたが、それはなかった。むしろその逆で、福原愛の独占告白を掲載し、彼女の言い分をそのまま載せているのだ。
《ここ数年はつらい日が続いていて、精神的にいっぱいいっぱいになっていたとき、彼にサポートしてもらいました。今回の一件は、気晴らしに外出した私の軽率な行動が招いたものです。応援してくださる多くのかたにご迷惑をかけてしまって、本当に申し訳なく思っています》
──といったかたちで、不倫を報じたはずの『セブン』が文春と同じく福原寄りの記事を掲載している。さらに、お相手とされる一般人男性を指し、《彼は愛さんが卓球界を背負った著名人であることや、何よりも2人の子供がいる既婚者であることは、充分にわかっていたはず……》といった知人の証言を載せ、彼にも責任があるかのような論調も。
結局、不倫疑惑が流れたの翌週の『セブン』『文春』は両誌ともこのような調子で、今後これ以上、福原を追及するような記事は出なさそうだ。しかし、
「6、7年前に食事会で知り合って以来一度もあっていなかったが、ふと連絡した」
「同じホテルに泊まったが、部屋は別々」
という発言に対して、世間からは“言い訳として無理がある”といった声も多く、結局モヤモヤが残るまま疑惑を完全には払拭(ふっしょく)できていない様子だ。だが、福原はもう発言スタンスを崩すことはないだろう。ということで今、ある雑誌ではこんな“指令”が飛んでいるという。
「“お相手の男性が何者なのか、福原との関係は実際どうなのか。見つけ出して直撃しろ”と」(写真誌記者)
というのも、『セブン』記事には相手の男性について、年代や出身校や学生時代のサークル活動、現在の職業や年収にいたるまで詳細に書かれているのだが、男性本人からは直接、話を聞いていないのだ。記事中にもあったが福原が男性に関しては配慮してほしいと強く訴えたからなのだろう。
もし、同誌に書かれていた情報が正確なら、男性を割り出すことはそう難しいことではない。男性に近しい人たちはおそらく気づいているハズ。噂は流れてどこか雑誌の編集部にたどり着くまでそう時間を要しないと思われる。
最近の例でいえば、石原さとみの結婚相手である一般男性も“大手外資系金融マン”という肩書きから、金融業界なども含めさまざまな情報が寄せられ、間もなく特定された経緯もある。
石原のケースはただの「結婚相手」ということでしかないが、今回の福原の場合は「不倫(疑惑の)相手」だ。直撃取材もあり得るだろう。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。