2人目──
あくまで親友、元カノと「再会不倫」
「家のローンのメドもついたし、子どもも成人した。生活にはなんの不満もない。でもあるときふと『俺の人生これで終わりなのかな……』と考えてしまう瞬間があるんです。そう思った矢先、地元の飲み会で再会したのが、高校時代の元カノでした」
そう語るのは埼玉県在住の会社員、弘樹さん(仮名・53歳)。高校時代には、校舎の窓ガラスこそ壊さないものの、夜な夜なバイクで走り出し、流行りのディスコで踊り明かしていたいわゆる“ヤンチャなタイプ”だった。そんな彼が当時ナンパをして付き合っていたのが同い年の元カノ・由紀乃さん(仮名)だった。
「金髪だった彼女も今や2人の孫を持つおばあちゃん(笑)。30年近く音信不通だったのに、会話のノリはあのころのまま。付き合っていたときは、お互いガキだったからケンカも多かったけど、今はなんでも話せる仲ですね。妻には言えない本音も、彼女にはついつい漏らしてしまうんです」
ときに国道沿いのラブホテルに赴き、身体を重ねるふたり。しかし「それも会えば必ず、というわけじゃないんです」と弘樹さん。
「世間が想像するようなロマンチックな関係とも少し違うんですよね。心身ともにコミュニケーションをとれる異性の親友といえばいいのかな。お互い“家庭は第一”ですしね」
取材後、弘樹さんは迎えに来た由紀乃さんの車にそそくさと乗り込んでいった。
3人目──
いつまでも若い「肉食ギラギラ不倫」
「コロナ前までは、彼女は複数人いるのがスタンダード。毎週1人ずつデートしていましたね。このご時世、あまり飲みに行けないのでデートはランチばかりですが(笑)」
そう語るのは、グラフィックデザイナーの泰輔さん(仮名・58歳)。同業者の妻は同い年、2人の娘たちはいずれも結婚し、半年前には初孫が生まれたばかりだ。
「仕事柄、きれいな女性に会う機会も多いのでセクハラにならない程度に口説いていますね。アラサーの女性は未婚既婚にかかわらず、なにかと悩みが多い年ごろなので、ゴハンにも誘いやすいんです」
デートは美術館や映画など文化的催しに連れ出すのが泰輔さん流だ。
「ついウンチクを語ってウザがられないように気をつけていますね(笑)。ホテルもラブホは使わず、お台場エリアのシティホテルでいざとなったら“打ち合わせ”と言えるようカムフラージュしています」
そんな泰輔さんの日課は、毎朝のランニングだ。
「最近は、断糖ダイエットも始めました。あまり大声では言えませんが、恋は“人生のサプリ”。いつまでも若々しくいるため、僕にとっては欠かせないものです。妻も妻で年下の男子とデートをしているようですが、お互い、そこはあえて触れず、家庭生活を送っていますね」