大暴落で売却! コレは絶対にNG
また投資をはじめる際に、最初に理解してほしいことがあると竹内さん。
「長い目で見ればプラスが見込めるつみたてNISAですが、運用の途中で大暴落が起きる可能性も。その際には、資産が大きく目減りすることがあります」
リーマン・ショック級の大暴落が起きると、株式のみの投資信託ならば商品によってはマイナス25%〜マイナス50%の短期的な落ち込みが見込まれる。そんなとき、慌てて解約するのはダブー中のタブー。前編の記事で紹介したように、株価が落ち込んだときほど、淡々と投資を続ける姿勢が、勝利を導くからだ!
「また株価が下がったら投資額を増やす、下がったら減らすなど、投資金額を変更するのもやめたほうが無難です。感情が入って失敗しやすくなります。つみたてNISAでは投資しているのを忘れるくらいがベスト。機械的に積み立て続けるほうが、結果的にいい成績が出やすいですよ」
月に少額ずつ解約するのもあり
長期投資を目的としたつみたてNISAだが、20年を待たずに解約したい場合はどうしたらいい?
「株式市場は変動するので、必ずしも20年後が運用資産のピークになるとは限りません。利益が乗ってきたら好きなタイミングで解約してOKです。ただし、積み立てを目的としたこの制度では、元本+運用益に対して運用益が発生する“複利”で運用できるので、運用期間は長いほうがより大きなリターンが期待できます」
解約する際には、一括で解約してもいいが、少額ずつ解約するのも一手。運用金額を残しておけば、利益が増える可能性もあるからだ。
「つみたてNISAは、どの商品を選んだとしても、運用終了の直前に思いもよらぬ大暴落が来ない限りは損をする確率は限りなくゼロに近いと言えます。数年後のリターンを楽しみに、少額からでもぜひ運用をスタートさせてみてください」