この台本でマズいのは、渡部の件だけではありません。ワサビが“香りだけがわさびの練り物を使用”とされていたり、“台本になかったネタを進行されるというドッキリに引っかかった体をとってもらいます”と赤字で強調されていた。もちろん安全面もあるし、段取りは暗黙の了解ではありますが、こんな露骨にバレては、今後のリアクションにも影響がありますよね」(前同)

後が無い『ガキ使』スタッフ

 昨年11月に渡部の出演が放送前にリークされてしまった際、11月22日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)でダウンタウンの松本人志(57)は「あの番組は、誰がゲストでどこで出てきて何をするのか、我々は知りたくない。ずっとドッキリを仕掛けられる受け身の側だから」と番組の趣旨を説明。

 そして「収録の前にあれ(ネット記事)を出されて。知りたくなかったので、これはルール違反も甚だしいと思う」と指摘していた。

一部では、“重要情報が洩れた=渡部の出演に疑問を抱いた内部スタッフがいた”という報道もありましたが、今回の台本が本物だとすれば、松本が本気で日テレに激怒してもおかしくない。バラエティ番組の台本なんて、絶対に明かしてはいけないものでしょう。そういった意味で、局への不信感が高まっているのは間違いない。かつて、松本が激怒して番組が終わった前例もあるだけに、『笑ってはいけない』の終了が現実味を帯びてきていますよね」(前出の女性誌記者)

 松本は現在こそフジテレビで『ダウンタウンなう』や『ワイドナショー』などのレギュラー番組を持っているが、'97年にスタッフの不義理が原因で絶大な人気を誇っていた『ダウンタウンのごっつええ感じ』を終了させた過去がある。

『ごっつ』は打ち切りが決まる前からスタッフの態度が悪かったり、たびたび不和があったそうですが、97年9月28日のスペシャルを、ダウンタウン本人に許可を取らずにプロ野球中継に差し替えた結果、松本が激怒。ダウンタウンのフジテレビの出演番組の収録全ボイコットという異常事態まで発展して、『ごっつ』は打ち切りになったんです。『ガキ使』も、今回の報道で2アウトですからね……」(前出の女性誌記者)

 日本テレビは3月12日、別な番組でも不祥事を起こし、信頼が失いつつある。

「朝の情報番組『スッキリ』で不適切表現があり、夕方ニュース『news every.』で藤井貴彦アナウンサー(49)が謝罪しました。これも“先に『スッキリ』が謝罪するべきじゃないのか”と、疑問の声が出ているんです。こうしたことも、松本が日テレに見切りをつける遠因にならなければいいんですが……」(前同)

『松本家の休日』(ABCテレビ)も3月いっぱいで終了が発表されたばかり。長年、大晦日の看板番組となってきた『笑ってはいけない』が、本当に「笑えない」事態にならないことを祈るばかりだがーー。