国民子役から一転、減りはじめた仕事
そこからは“消える芸能人”の典型のような行動をするようになる。
「ひと回り以上、年の離れたマネージャーをあごで使ったり、番組スタッフも偉い人や出世しそうな人にしか挨拶をしなくなって……。努力をせずに売れたこともあり、自分だけは特別だと思っていましたね」
そんな“天狗っぷり”がたたったのか、10歳をピークに徐々に仕事が減るように。
「小学6年生の時点で今の体形がほぼできあがっていたので、子役感がなくなってしまって(笑)。中学生になると仕事が『さんま大先生』だけになり、番組リニューアルのため生徒役が全員卒業することになった16歳のときには仕事がゼロになりました」
焦って営業に行ったこともあったが、子役時代に天狗になっていたしっぺ返しを受けることになる。
「テレビ局に売り込みに行っても当時、僕が挨拶をしていなかったスタッフたちが出世しているから、誰も相手にしてくれないんです。完全に自業自得ですよね」
新しい仕事が決まらないためアルバイトを始めたものの、周囲にバレてしまって長くは続かず、一時はひきこもりのような状態になってしまう。そんなどん底の時代を救ってくれたのは、子役時代からお世話になっていた明石家さんまだった。