“高校生らしい”一面
一躍トップスケーターの仲間入りを果たしたが、まだ17歳の高校生。
「絵も得意で、今の若者らしくインスタグラムに人気漫画の『東京喰種』に登場するキャラクターのイラストを投稿しています。スヌーピー好きも公言していて、演技後にはリンクにぬいぐるみが投げ込まれています」(前出・スポーツ紙記者)
鍵山は星槎国際高校横浜に在学中。スケート部監督の松下清喜先生によると、
「4月から3年生で、同じ学年には世界ジュニア体操選手権で優勝した岡慎之助くんやスノーボードの吉沢光璃さんがいます。一緒にアスリート向けに組んでいる授業を受けていますよ。授業態度はすごくまじめです。学校行事にも積極的に参加していますね。授業で横浜銀行アイスアリーナに行って、鍵山くんが4回転ジャンプを見せてくれたこともありました」
リンクでは存在感も普段は気配なし
学園のヒーローなのは間違いないが、鍵山は特別扱いが好きではないようだ。
「普段の鍵山くんはオーラを完全に消していて、“目立ちたくないです”とハッキリ言っています。いつ登校してきたのかもわからないくらい(笑)。“大会の後は必ず賞状とメダルを持ってくる”という生徒との決めごとがあるのですが、見せびらかしたり自慢したりするようなことはしません。
以前、持ってきてくれたメダルケースを開けたら、メダルが入っていなくて空だったことがありました(笑)。リンクの上にいるときと、学校にいるときではまったくの別人という印象です」(松下先生、以下同)
目立ちたくないのは、校内だけではないようで……。
「メールでのやりとりもしているのですが、10回に1回返信がくればいいほうですね(笑)。お父さんはすごくマメで“隔離に入りました”という連絡もくださるのですが」
世界で実績を残したのに、高校生大会のインターハイにも意欲を示している。
「去年はユースオリンピックがあったのでインターハイに出場できなかったんです。“インターハイはお父さんがとっているタイトルだから自分もとりたい”と言っていました。お父さんのことはかなり意識しているみたいです」
もちろん、来年の北京五輪は大切な目標だ。
「オリンピックを目指している生徒たちの間で、よく話をしています。体操の岡くんが鍵山くんに“バク宙とかすればいいじゃん”と言うと“手がつくと転倒になっちゃうし、縦の回転は禁止だからできないんだよ”と返していました」