『少年革命家』を名乗る“不登校YouTuber”のゆたぼんが、中学校への登校を拒否したことが話題を呼んでいる。

いよいよ今年度から中学生になんねんな。でも俺は、中学校に行く気はありませーん!」と宣言し、世間からは賛否が飛び交うことに。

 ゆたぼんは、小学校3年生のときに「周りの子どもたちがロボットにみえた」という理由から不登校に。家族で大阪から沖縄に移住した'19年に『琉球新報』に取り上げられ、一気に知名度を上げた。以降、“好きなときにだけ学校へ通う”というスタンスを貫いてきた彼だが、先日も小学校の卒業証書を破るといった内容の動画をアップしたばかり。

 彼が実践する“教育問題”について、さまざまな著名人が持論を展開する流れに。

 匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者・ひろゆきこと西村博之氏はツイッターで《教育の機会を捨てるのを是とする考えを広めるのは社会的に良くないしアホの再生産になります》とつぶやき、ゆたぼんの父親とSNS上で論争が起こるなど、ネット上を巻き込んだ騒動となっている。

ゆたぼんの家族に会った茂木健一郎は

 そんななか、脳科学者の茂木健一郎氏が4月13日、自身のYouTubeチャンネルに動画を公開し、中学校に行かないゆたぼんを擁護する動画を発表した。

「日本は(教育)レベルが低すぎる」としたうえで、

「日本の学校教育って全然よくないですよ。もう断言しますけど、だから日本はこんな惨状になっているわけでしょ。自分の頭でものを考えるとか批判的に思考するということが全く学校で培われていないからこういうことになる。東大に行ってもせいぜい“クイズ王選手権”に出るだけってことでしょ」

 と語り、ペーパーテストで能力を測る日本教育を痛烈に批判した。また、「『量子力学の反交換関係の代数』や『無限集合論における連続体仮説』のことにも触れずこの世の中についてまともに考えられるはずがない」と断じ、「日本の教育レベルってかなり低いんですよ。俺に言わせると」と言葉を重ねた。

 動画の最後では「反論があったらいろいろ言ってきてください」と締めくくっている。茂木氏はこの2日間でゆたぼんを支持する動画を4本もあげているが……。

ゆたぼん父子は2019年に茂木さんの講演会にきています。その後、ゆたぼんさんサイドからメッセージを送り、繋がりを持ったそうです。そこからYouTube上で対談をしました。茂木さんはひと目みただけでゆたぼん一家に“家族を感じた”そうで、実際彼と接してみて“自分の頭で考えるタイプ”だとも。

 かつて茂木さんがアップした動画のなかには、ネットがゆたぼんさんを叩くことに対して、“断片的な情報で彼を決めつけないでほしい”との思いを吐露されているものもあありましたよ」(ウェブメディア編集者)

 子を持つすべての親が関心を寄せるこのトピックス。まだまだ余波は続きそうだ──。