「俺のために恋愛しろ!」
なんて“ドS”で無茶苦茶な命令……。実はコレ、とあるラブコメから抜粋したセリフ。
「フジテレビ系で放送中のドラマ『レンアイ漫画家』のワンシーンですね。人付き合いが苦手で変わり者の天才少女漫画家である刈部が、男運の悪いあいこに“疑似恋愛”させるストーリー。主演の刈部は鈴木亮平さんが、ヒロインのあいこは吉岡里帆さんが演じています」(テレビ誌ライター)
鈴木は意外にも、今回のドラマが民放では初主演。
「2018年の大河ドラマ『西郷どん』での主演は印象に残っていますが、基本的には“バイプレーヤー”として活躍しているイメージです。刈部を演じるにあたり、原作漫画の姿に寄せるように体重を落とし、あえてやつれた姿にしたと聞きました。過去に会ったことのある漫画家をイメージして孤独感を表現したり、ペンの所作を猛勉強していましたよ」(芸能プロ関係者)
TBS系『日曜劇場』で主演予定
“プロ意識”の高い鈴木だが、民放ドラマで初主演を果たしたのも束の間、7月クールにも続けて主演作が控えている。
「TBS系の『日曜劇場』で放送予定のドラマに、鈴木さんとしては初の医師役で主演予定なんです。『半沢直樹』や『JIN‐仁‐』などの名作を生んでいる人気枠ですね。内容は救急医療をテーマにしており、賀来賢人さんや中条あやみさんなどが共演者として出演するそうです」(同・前)
TBSに7月クールで放送される『日曜劇場』について問い合わせると「番組の制作過程については従来お答えしておりません」との回答だった。
鈴木が2クール連続で主演に抜擢されているウラには、スタッフへの細やかな気配りも一因なのかも。
「撮影現場では常に礼儀正しいですし、スタッフの役職は気にせずに分け隔てなく接してくれる謙虚な方。撮影の合間にスタッフや共演者と談笑している姿はいつも温和で、とても感じがいいですね。ドラマや映画の打ち上げでも、積極的に周囲に話を振って、場を盛り上げてくれていました」(制作会社関係者)
そんな気遣いもさることながら、鈴木の強みは“圧倒的な役づくり”にある。
「2015年にTBS系で放送された『天皇の料理番』で、病に冒された主人公の兄役を演じた際、クランクイン前に8キロ、撮影に合わせて12キロの計20キロも減量しました。当時は“プライベートを削って、すべての時間を減量にあてた”と話していて、役者魂を見せつけられましたよ」(TBS関係者)
これだけでも大したものだが、まだ話は終わらないのが鈴木の役づくり。
「『天皇の料理番』の撮影が終わった後、今度は映画『俺物語!!』で屈強な高校生役を演じることになったんです。すぐさま体重を増やす作業を始め、1日8食ペースで菓子パンなどを食べまくり、40日間で30キロもの増量を成功させたんですよ」(映画制作関係者)
漫画でも描かれないほどの“プロ意識”を持つ鈴木に、製作陣も惹かれるワケである。