この時の早貴容疑者と野崎社長のやりとりなどは会社の人間ならみんな知っていたという。社長は100万円をたてに夫婦生活を求めてきたと思えば、早貴容疑者を怒鳴ることや、離婚を口にすることもあった。
「社長は気分の浮き沈みが激しい人。機嫌がいい時はやさしいが、悪いと怒鳴り散らすし、金についても渋くなる。早貴について『もう離婚や』などと叱責することもあったと聞きます。あと、早貴容疑者のアダルトビデオ出演が話題になっていますが、社員は結婚する頃には全員知っていましたね」(会社関係者A)
夫婦には見えない野崎氏と早貴容疑者。別の会社関係者(以下会社関係者B)の目からはどう見えていたのか。
夫婦の食事の時でもずっとスマホを見ていた早貴容疑者
「社長が女性に金を払うのはいつものことです。好みの女性を紹介してくれる複数の業者から、ひっきりなしに写真などが送られてきていました。会社事務の担当は、いつもそうした女性の口座にお金を振り込んでいましたよ。早貴とは結婚していましたが、社長はそれまで変わらず『別の女性の紹介』も受けていました」
結婚生活とはほど遠い二人の関係であるが、二人と食事を同席した時には、さらに異様な光景を目にしたという。
「食事に行った時、車から早貴が先に降りて、スタスタと先に歩いて行くんです。それを社長がヨチヨチ歩きで後ろからついていく。早貴は社長をまったく気にしない様子でした。食事の時にも会話もないし、ずっとスマホを見てます。夫婦ということを周囲に知られたくないようでした」(会社関係者B)
野崎氏は、数年前に脳梗塞も経験しており、その後遺症で歩くのにも支障があったのだ。
「それでも、社長の男としての意地なんでしょう。人前に出る時には、イブ・サンローランのスーツを着てますし、杖なんか絶対に使わなかった。そうしたこだわりはありましたね。でも、あれだけは……」
野崎氏の知人が口を濁すのは、高齢である野崎氏の身体的な衰えについてである。
「脳梗塞の後遺症なのでしょう。ここ最近は、シモのほうが本当に緩くなっていて、社長と会っていると、失禁することが多くなった。オムツもつけるようになっていました」(野崎氏の知人)