あの紗栄子に熱愛報道が舞い込んできた! が、そのタイトルがおどろおどろしい。
《紗栄子に恋した“17歳”天才アーティストを別人格にした恐るべき「魔性」ぶり》
これまでも魔性の女・炎上女王として名を轟(とどろ)かせてきた彼女。その“叩かれやすさ”の源泉はキャラクターの一貫性にあったといっていい。ダルビッシュ有との離婚の際は、「養育費月1000万円」を求めていたと報じられ、ZOZO創業者で前社長の前澤友作氏との交際中は「100億円豪邸」を建設している過程をインスタグラムで堂々とアップ。このようなお金にまつわるエトセトラが、その“成金キャラ”を根付かせてきた。
そんな彼女に新たな熱愛疑惑が浮上。お相手がまさかの17歳(当時)アーティスト・YOSHIだというから驚きだ。どこまでストライクゾーンが広いのか。それと同時に、紗栄子のこれまでの男性遍歴との違いにも気づく。ファッション・音楽業界からその才能を認められて俳優業にまで進出している売れっ子だからといって「17歳でそこまでカネ持っていないでしょ……」と。
疑惑を報じた『週刊女性』によれば、2020年3月にチャリティイベントで出会い、YOSHIから熱烈なアプローチを受けたのが馴れ初めだとか。最初は「息子みたい」と可愛がっていた紗栄子だが、次第に本気になり、服や財布など70万円ぶんのプレゼントをしたのだそうだ(記事が事実であれば)。「紗栄子とオトコ」間における金の流れが、これまでと逆になっている。
どういうことだ。そこまでさせるYOSHIとはいったい、何者なのだろう──。
お金を稼ぐのはロマン
ここ数年、YOSHIはバラエティー番組に数多く出演、その“誰にでもタメ口キャラ”に視聴者からは賛否の声も。そして、もっともYOSHIをYOSHIたらしめている点は、とんでもないビックマウスであるということ。
「(今のファッション界は)はっきり言ってかっこよくないかな」
「日本人でジャスティンビーバーのレベルに初めて行くのは僕」
13歳のときに展示会で出会ったという世界的ファッションデザイナーのヴァージル・アブロー(『ルイ・ヴィトン』のメンズ部門などを手掛ける)に才能を認められ、彼のインスタグラムに投稿された翌日からフォロワーが爆増。以降、業界人から引っ張りだこになるわけだが、思春期の真っ只中にこれだけの脚光を浴びてしまうと、“俺は選ばれた人間”だと思い込んでも仕方がないのかもしれない。
そんな若き“新人類”がなぜ紗栄子と……? 過去のインタビューなどから紐解いてみたい。
YOSHIの初恋は中学一年生のころ。LINEで告白するも2か月で破局。14歳の時点でキスはおろか、女の子と手も繋いだことがなかったらしい(『WWD JAPAN』)が、それにも関わらず「30歳までならOK!」とすでに年上好きの片鱗をみせている。
その2年後に受けたインタビューでは、さらに紗栄子との恋路を予感させるような発言もみられた。
「(出会うなら)一緒に何かを成り上げられるものがある人(※言質ママ)」(『ゆうこすモテちゃんねる』)
紗栄子といえば、10代で自身のファッションブランドを立ち上げ、現在では牧場を経営。世間にいくら叩かれようとも動じぬ不屈の精神を持つ。熱愛疑惑を報じた同誌記事によれば、事務所に交際を反対されたYOSHIが「もう信じられない、辞める」とマネージャーからの連絡も無視するようになったというから、そのお熱っぷりも納得できよう。
野球選手に実業家、そしてアーティスト──。ここにきて紗栄子の、年齢も見た目も異なる男遍歴に、ある共通点がみつけられそうだ。2020年3月、ちょうど彼女と出会ったころと同時期に行われたYOSHIのインタビューより。
《僕は、25歳までに年収100億円になるというのがひとつの目標です。(中略)素敵なことですよ。誰よりもお金を稼ぐって。それはね、欲じゃなくてロマンだと思っています》(『BARKS』)
結局、紗栄子が男の好みがバラバラな『魔性の女』なのではなく、紗栄子を好きになる男のほうが、同じ属性を持っているだけなのではないだろうか。それは夢追い人、でっかいロマンを持っている男はなぜか紗栄子に惹かれるという不思議である。
記事によれば、YOSHIは紗栄子と半年しか続かず、仕事もバックれて引きこもっているとのこと。さすがに17歳の少年では、手練手管の紗栄子と対峙するには少々経験不足だったということか。
〈皿乃まる美・コラムニスト〉