ボールペンマッサージ 〜その3〜
腰痛・ぎっくり腰に
腰から背中にかけては、広背筋や脊柱起立筋群、腰方形筋など姿勢を維持するための筋肉があります。腰痛の約85%は明確な原因を特定しづらいものですが、その多くに、これらの筋肉にできた筋硬結が関係していると考えられます。
腰の周囲にあるいちばん下の肋骨、背骨、骨盤の上側の骨は、服の上からでもでっぱりを確認できる。これが押す場所の目安となる
【1】ボールペンで、骨のでっぱりに囲まれた腰まわりを押す
【2】上半身と下半身をつなぐ腸腰筋の位置を確認する。太もものつけ根あたりを親指で押さえて太ももを上下させると、動く腸腰筋の腱を確認できる
【3】腸腰筋の腱の上をボールペンで押していく。鋭く痛む筋硬結を見つけたら、圧をかけてマッサージ
【4】脊柱起立筋は、骨盤から後頭部にかけて、背骨の両わきにかまぼこのような形をした長い筋肉がついているイメージ。腰まわりにある半円柱型のかまぼこ全体を、上と横から押していく
【5】背骨のすぐ両わきも筋硬結ができやすい。骨がゴツゴツとしているところのすぐわきをボールペンで押していく
〜筋硬結をうまく探すコツ〜
筋肉に力が入って緊張した状態では筋硬結がうまく探せないため、マッサージする側とは反対側の脚に体重をかけ、マッサージする側の筋肉をゆるめる。テーブルなどに手をついて行うとやりやすい
教えてくれたのは……理学療法士、石部伸之さん ●准看護師、介護支援専門員。デルタフォースジム主宰。勤務する病院でさまざまな疾患のリハビリテーションを行うほか、その豊富な臨床経験から独自のリハビリテーション「逆ストレッチ」を考案。日々、実践指導を行っている。『たった5秒で 痛みを治す! ほぐすだけ ボールペンマッサージ』(廣済堂出版)
〈構成/長谷川英子〉
【『週刊女性PRIME』MSNニュース限定配信記事】