腰痛が消える「お腹ストレッチ」Q&A

「お腹ストレッチ」の効果を最大に実感するためのポイントを、兼子さんに教えてもらいました。

【Q】指で押す位置がよくわからない……
【A】腰が痛むポイントを正確に確認してからチェックしよう


 神経を正しい位置に戻すためにほぐすべき場所は、腰の痛むポイントから真反対にあたるお腹部分の、押して硬く感じるところ。

 見つけ方のコツは、まず腰を前後左右に動かすなどして痛むポイントの正確な位置を確認。その後、下記を参考にしながらお腹を押してみると、硬い部分が見つかりやすくなりますよ。

【硬くなっているところを探すコツ】
(1)まっすぐ立つ背筋を伸ばして直立し、両手は腰に。
(2)息を吸う顔を上に向け、大きく息を吸う。
(3)指で押してみる腰が痛むポイントから真反対にあたるお腹部分を親指でぎゅっと押して、硬く感じるところを探す。押すと痛みを感じる場合も。

硬くなっているところを探すコツ 撮影/森モーリー鷹博 モデル/辛島菜摘
硬くなっているところを探すコツ 撮影/森モーリー鷹博 モデル/辛島菜摘
【写真】1分でできる! 腰痛がほぐれるお腹ストレッチの方法

【Q】腰からお尻まで広く痛む場合の対処法はある?
【A】もう1ステップ追加でお尻の痛みを解消できる


 前ページの「お腹ストレッチ」4ステップのあとに下記の動きをプラスすることで、お尻まで痛む原因となっている神経のズレを元に戻すことが可能です。指で押してほぐすのは、腰が痛むポイントの真反対のお腹だけでOK。背中を丸めずに、しっかり上体を倒すことがポイントです。

●前から見ると……顔が下を向いてしまうと、神経のズレが戻しにくくなる。できるだけ顔を上げたまま、上体を前に倒して。

「お腹ストレッチ」(1)~(4)のあとにこの動きをプラス! 【神経をさらにずらす】
 両手を鼠けい部に添え、顔をできるだけ上げた状態で、上体を前に倒しながら鼻でゆっくり5秒間息を吸う。

神経をさらにずらす 撮影/森モーリー鷹博 モデル/辛島菜摘
神経をさらにずらす 撮影/森モーリー鷹博 モデル/辛島菜摘

【Q】腰痛の再発予防のために心がけることは? 【A】「5秒呼吸」で気づいたときに姿勢をリセット!

 首が前に突き出ている、猫背、反り腰といった不良姿勢は、腰痛の原因となる腹壁攣縮を招きます。予防のためには、直立したときに頭、肩、腰、ひざ、足が一直線となる正しい姿勢を維持することが大切。呼吸するだけで正しい姿勢が作れる「5秒呼吸」で、姿勢をリセットする癖をつけましょう。

【簡単5秒!正しい姿勢の作り方】
(1)足を少し開きまっすぐに立つ
(2)鼻から5秒間息を吸う
(3)息を止めると正しい姿勢に!息を吸うと重心が自然と後ろに移り、前かがみの不良姿勢が矯正される。身体の中を膨らませるイメージで、大きく息を吸い込んで。

簡単5秒!正しい姿勢の作り方 撮影/森モーリー鷹博 モデル/辛島菜摘
簡単5秒!正しい姿勢の作り方 撮影/森モーリー鷹博 モデル/辛島菜摘
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教えてくれたのは……ストレッチトレーナー兼子ただしさん
ストレッチスタジオ「スリーエス」代表。早稲田大学大学院スポーツ科学修士号取得。元プロキックボクサー。スポーツストレッチをベースに幅広く施術を行う。近著に『腰痛は1分お腹を押しなさい!』(あさ出版)

(構成/中村明子)

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