「アタックチャンス!!」

 日曜日のお昼、長年にわたってお茶の間を賑わせたあのセリフが、もう聞けなくなる。

「テレビ朝日系の視聴者参加型のクイズ番組『パネルクイズ アタック25』が9月いっぱいで終了することが決まりました。'75年にスタートし、現在放送されているクイズ番組の中で最も古く、46年の歴史があります。初代司会は児玉清さん。その後、浦川泰幸アナが2代目の司会を務め、'15年から谷原章介さんに。昔から親しんでいた番組だけあって、寂しいですね……」(テレビ誌ライター)

 “国民的クイズ番組”の終了にSNSでは《私の日曜日午後の楽しみがなくなってしまう》《時間帯の移動という形にできなかったんだろうか…》《三世代で観られる番組が終了することを知り残念》と惜しむ声が続々。

ジャニーズWESTのトーク力は芸人顔負け

『パネルクイズアタック25』司会を務める谷原章介
『パネルクイズアタック25』司会を務める谷原章介

 視聴率は5~6%台と日曜日の昼にしては決して悪くない数字なのに、なぜ終了してしまうのか。谷原が朝の帯番組『めざまし8』(フジテレビ系)の司会を務め、スケジュールが厳しくなったという話もあるが、

「そういうワケではないんです。制作をしている朝日放送が古い番組を刷新し、新たな番組を作っていくという方針を打ち出したのです。昨今YouTubeや動画配信サービスが台頭し、テレビ離れが加速しています。スポンサーの意向もあって、テレビ局は若い視聴者を引きつけるコンテンツ制作に躍起なんですよ」(広告代理店関係者)

 そんな中、後継者として白羽の矢が立ったのは、ナニワのJグループだった。

「後番組のメインタレントには『ジャニーズWEST』(以下、WEST)の名前が挙がっています」(テレビ制作会社関係者)

 今回の大抜擢には昨年6月からスタートした、初の冠番組『パパジャニWEST』(TBS系)の実績が関係しているそうなのだ。

『WEST』のメンバーが“パパの仕事”に全力で取り組むバラエティー番組なのですが、もともとは動画配信サービスで公開されていました。'19年4月の初回配信時には、動画配信サービスの1日の加入者数が当時の史上最高を記録。同年の総再生回数ランキングで1位を獲得して、地上波の番組に昇格しています。『WEST』はライブでコントを披露するなど、お笑いにも力を入れているだけあってトーク力は芸人顔負け。テレビ局も安心してバラエティーを任せられるんだと思います」(同・制作会社関係者)

 グループとしてだけでなく、個々のメンバーも活躍する。

「桐山照史クンはドラマ出演だけでなくバラエティー番組の司会を務めていますし、重岡大毅クンと濱田崇裕クンは7月期放送の主演ドラマが決まっています。他のメンバーも舞台やクイズ番組など、ピンでも存在感を示している。『WEST』は'14年にデビューするも、なかなか脚光を浴びてこなかった。そんな彼らが、ここにきて頭角を現してきましたね」(ワイドショーデスク)

 彼らを応援してきたファンにとっては嬉しい話。どんな番組になるのか、朝日放送に問い合わせたが、

「番組の編成についてはお答えできない」

 とのこと。

 空いた放送枠に滑り込む、この『アタックチャンス』。必ずモノにしてほしい!!