ネイルをしている女性は、家事ができっこない
大手メーカーに勤める聡さん(52歳、仮名)は、年収が1300万円あり、見た目も素敵な初婚男性でした。
一度も結婚したことがなかったり、再婚者でも高年収で子どものいない男性は、50歳になっても、60歳を越えても、“自分の子どもが欲しい“と考えています。聡さんも、その願望があっての婚活でした。
実際に60歳を過ぎても、父親になっている人たちがいます。それが有名人だったりすると、センセーショナルなニュースとして取り上げられるので、そこに勇気をもらってしまうのでしょう。
聡さんは、まずは30代前半の女性に、片っぱしからお申し込みをしました。ところが、一つも受諾がありませんでした。次第にお申し込みする年齢を上げて、41歳までの女性に候補者を広げました。
すると、40歳の女性とのお見合いが成立したのです。やっと組めたお見合いですから、この出会いを大切にしていただきたいと思っていました。ところが、お見合いを終えた聡さんは、“お断り”を出してきたのです。その理由が、こうでした。
「今日の女性、爪が長くて、そこに絵が描いてあって、キラキラした石が貼り付けてありました。そういう派手な爪をしている人を、たまに見かけます。ああいう人たちは、料理なんてしないんだろうな。第一、キラキラした石が外れて、料理に混ざってしまうかもしれない。僕は、爪が派手な人は、結婚相手には選ばないと決めているんです。もし母親になったときに、長い爪で子どもを傷つることもあるでしょうし。母親になる資格はないですよね」
歳の差がかなりある結婚は、ただでさえ難しい。それなのに、そこにさらに細かな条件をつける。
ネイルが趣味で、ネイルサロンで綺麗にネイルを施してもらっている女性でも、料理好きな人はいます。また、今は爪が長くても、子どもを産んだら爪を短く切って母親業をする女性もいます。
それを伝えると、聡さんは頑として譲らず、言いました。
「いや、僕はネイルをしている女性は、好きじゃない。一緒に食事をしているときに、どうしても指先に目が行くじゃないですか。爪に絵が描いてある女性と食事をしたら、美味しい料理もマズく感じてしまいますからね」
この頑なさが、今まで結婚できなかった所以でしょう。そして、彼も半年婚活を続けましたが、5つのお見合いをして、退会していきました。