東京・原宿の竹下通り。その入口で、20代くらいの男性が道行く人に声をかけていた。
「チャンネル登録お願いします!!」
胸元に貼られた紙にはこう書かれていた。
《YouTubeの登録者数が300人増えるまで帰れません》
いまや彼のようなYouTuberを見かけることは、珍しくなくなった――。
アイドルショップにYouTuberグッズも
2019年、小学生男子が将来つきたい職業の1位となったYouTuber。
日本で代表的なYouTuberとなれば年収は数億円を越え、養成学校ができるほどのブームとなった。竹下通りにあるアイドルなど芸能人の生写真やグッズなどを販売する『アイドルショップ』にも、波及していて――。アイドル誌編集者は、
「当時、ジャニーズや韓流スターなどと並んで、YouTuberのグッズが販売されていたんです。専門業者が彼らのグッズを高額で買い取るなど、需要があるみたいですよ」
あれから2年。一般への認知度はさらに上がり、いまやテレビで見かけない日はないほどの人気を得たYouTuber。グッズもバカ売れしているに違いない。現状を確認すべく竹下通りに足を運ぶと、シャッターが下りている店舗も多く、《テナント募集》の張り紙が目立つ……。コロナで経営が厳しくなり、続々と閉店してしまったようだ。