「捕獲されたアミメニシキヘビはいったん野毛山動物園が保護していましたが、飼い主が、あるペットショップの店長と話し合って、引き取ってもらうことになりました。そのペットショップは特定動物を飼うことができる許可証を持っているので、こちらとしても譲渡を認めました」
神奈川県横浜市動物愛護センターの担当者は、こう話す。
今年5月6日、横浜市に住む男性が飼っていたアミメニシキヘビが逃走して、大騒ぎになった。それもそのはず、世界最長のヘビでおよそ3・5m、体重は10kgと超巨大。さらには、人に危害を加えるおそれがあるため、飼育に許可が必要な「特定動物」にも指定されている。警察は270名も動員して大捜索に着手したが結局、発見されずに同21日に捜索を打ち切った。
飼い主の落ち度で
翌日の22日、静岡県にある国内最大の爬虫類・両生類の体感型動物園『iZoo』の白輪剛史園長(52)が捜索にあたった末に、飼い主が住むアパートの屋根裏に潜んでいるヘビを発見。無事に捕獲となった。
その後、ヘビは野毛山動物園が一時的に保護することに。理由は飼い主に“落ち度”があったから。
「市に無許可でヘビの飼育かごを変更したとして、飼い主は動物愛護法違反の疑いで書類送検されました。違反者は飼えなくなるため、ヘビを手放さざるをえなくなったんです」(スポーツ紙記者)
だが、厄介なことに昨年6月の法改正によって、アミメニシキヘビは新規で飼うことができない動物に指定されている。以前からアミメニシキヘビの飼育許可証を持っている人物にしか譲れないルールになったのだ。飼い主の知り合いには、その許可証を持つ人はいなかったようで、
「飼い主さんはまったく面識がないペットショップの店長さんにいきなり連絡して交渉したようです。それでも、店長さんは快く引き受けました」(同・スポーツ紙記者)