欽ちゃんはランクインならず
実は今回のランキング、なんと8位まではコント中心のお笑い番組。その理由をテレビウォッチャーのくのいちこさんは、
「コントには強烈なキャラが登場するので引き込まれて見ているうちに好きになり、いつまでも忘れない思い出になっているのではないでしょうか。当時は親から“教育上よろしくない”と言われたお笑い番組の視聴禁止令がある中、萩本欽一は笑いが上品だからということで『欽ちゃんの週刊欽曜日』は見ていました」と話す。
'80年代前半、欽ちゃんは『欽曜日』『欽ドン!良い子悪い子普通の子』『欽ちゃんのどこまでやるの!』の高視聴率3番組を合わせて「視聴率100%男」と呼ばれるほどの人気を博したが、今回は残念ながらランク外という結果に。
「バラエティー色の強い9位の『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』以外は、良質なコントを作り続けた番組が上位にランクインしている印象ですね、『ごっつ〜』の“トカゲのおっさん”等の名作コントは、今のコント職人たちにとってもまだ超えられない高い壁ではないでしょうか? 全体的にダウンタウンとウッチャンナンチャンが今のお笑い界に与えた影響は計り知れないですね。
自分たちがトップを走りつつ、後続の芸人たちをたくさん引き上げた功績も大だと思います」(神無月さん)
今現在放送されている番組から伝説は生まれるのだろうか。神無月さんは、
「『内村プロデュース』で奇跡の復活を遂げた有吉の看板番組『有吉の壁』(日本テレビ系)は、令和の時代の伝説のお笑い番組になりつつあると思います。
今までに挙げた名作お笑い番組に似ているようで全く似ていない、オーディションで毎回出演者が決まるから、弾がなくなる心配がない。
そしてメンツがネタを絞り出すから構成作家の色が出すぎない。滑っても全部有吉が面白くしてくれる。
有吉の命が尽きるその日まで継続可能、というお化け番組の予感がひしひしとしています」