“命の現場”で奮闘する救命救急チームを描くTBS系のドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』。劇中では厚生労働大臣と東京都知事の対立が描かれるなど、コロナ禍の現実世界を彷彿とさせる“妙なリアルさ”が話題にもなっている。
その中心にいるのは主人公の救命救急医・喜多見幸太を演じる鈴木亮平。言わずと知れた売れっ子俳優だ。
「モデルから役者に転身してから数年間は鳴かず飛ばずでしたが、'14年にNHKの朝ドラ『花子とアン』でヒロインの夫を好演して大ブレイク。その勢いで大河ドラマ『西郷どん』の主演をつかみ取って、人気を不動のものにしました。この夏は、松坂桃李さんとのW主演映画『孤狼の血 LEVEL2』が公開されます」(スポーツ紙記者)
業界内外から鈴木が支持されている最大の理由は、ストイックすぎる役づくりだ。
「『西郷どん』では、恰幅のいい晩年の西郷隆盛になりきるため、ひたすら蒸しパンを食べまくって体重を20kg以上も増やした、というのは有名な話です。かと思えば、病弱な人物を演じたドラマでは、逆に20kgを減量して、やつれきった雰囲気をつくり出したり。監督や演出家のほうが“大丈夫ですか?”と心配するくらい、徹底的にこだわって演じてくれる“本物志向”の役者なんです」(番組制作会社関係者)
そのこだわりっぷりは『TOKYO MER』の撮影現場でも発揮されているという。
腕時計が重要なアイテムと考えた鈴木は
「救急医療の現場は“1分1秒を争う”時間との勝負……ということで、鈴木さん、劇中でずっと腕時計をつけているんですが……」(同・番組制作会社関係者)
スイスの高級時計メーカー『IWC』の“GSTアクアタイマー”というモデル。20年ほど前まで生産されていたものだという。
「実はその時計、鈴木さんの私物だそうで。衣装合わせの際に、自分のコレクションの中からいくつか合いそうなものをわざわざ持ってきて“海外でも医療に従事したという設定の喜多見に合う”“腕時計はその人の生き方を語るものだから”と、選んだって。それだけ今回の役づくりには、腕時計が重要なアイテムだと考えたんでしょうね」(同・番組制作会社関係者)
鈴木は芸能界きっての“腕時計愛好家”として有名だ。
「オフの日には、よく銀座にある高級時計ブランドの店を“はしご”するんです。中でも『IWC』は鈴木さんいちばんのお気に入りブランドで、“アクアタイマー”以外にもお宝時計を何本か持っているそう」(広告代理店関係者)
鈴木のコレクションは何も高級腕時計だけではない。
「“古道具屋でひと目ぼれした”という数万円の中古腕時計も、わざわざ修理に出して大切に使っているくらい、腕時計への愛が深い。つけるときも、“ベルトの締めつけ具合”にまでこだわっているそうですから。本物の時計好きですよ」(同・広告代理店関係者)
ただ、愛情が深すぎるようで、『TOKYO MER』の撮影現場ではこんな光景も。
「共演している賀来賢人さんが、鈴木さんに時計の質問をひとつしたら、10どころか30くらい答えが返ってきて。あまりの熱さに賀来さんも引いていました(苦笑)」(前出・番組制作会社関係者)
さすが本物のこだわり男!?