遺産相続の話をしたくてもできない佳代さんが頼ったのが、当時交流のあった元暴力団関係者であるAさんという男性。
Aさんは佳代さんの自宅からほど近い場所で飲食店を経営していた。
「週1くらいで来てくれる常連さんでした。あるとき、旦那さんのご実家の遺産相続の件で“代わりに交渉してくれないか”と頼まれまして。
佳代さんは旦那さんの実家のご親族に対して“きつく言っていい”と話していましたが、いざ交渉しに行くとみなさん誠実に向き合ってくれるいい人たちだったんですよ」(Aさん)
この件で十分な遺産が相続された佳代さんは、今度は恩人であるAさんと、また“トラブル”を起こしたのだ。
ママ友たちへのコンプレックス
「遺産相続の話をまとめてから間もなく、佳代さんはお金が入った封筒を持参して“もう私たちに関わらないでください”って。急な手のひら返しで驚きを隠せませんでした。
もちろん私は見返りなど求めていませんでしたし、厚意で交渉の代理人を引き受けたのに……。腹が立ったので封筒など受け取らず、佳代さんとはそれ以来、絶交しています」(Aさん)
夫の実家や、貴重な友人と絶縁してしまった佳代さんは“ママ友”とも揉めた過去がある。
「敏勝さんが亡くなったのは圭くんが小学4年生のころ。その後、彼は少し荒れ始めており、同じ学校に通う年下の女子児童が授業中に描いた絵を、足で踏みつけて意図的に汚したという事件があったんです。それを知った女子児童の母親が佳代さんへ抗議するために電話すると“ウチの子がそんなことするわけない!”と激昂したそうです。子どもに話も聞いていないのに、圭くんのことを信じて疑わず、結局その保護者ともトラブっていました。
圭くんが通っていた『国立音楽大学附属小学校』は比較的裕福な家庭が多く、その中には、有名な女性歌手の付き人をしている方がいたそうです。その方がとても横柄で“偉そうにしている”と佳代さんが愚痴っていたことも。もしかしたら、自分たちよりもステータスの高いママ友たちへのコンプレックスもあったのかもしれません」(佳代さんの知人)