「村木式整筋」メソッドによる頭ほぐし
【STEP1】まずは側頭筋の弾力を取り戻す
頭のハチから頬骨の下まで広がっている大きな筋肉が側頭筋。側頭筋が緊張すると頭がこり、頬のたるみやほうれい線が目立つ原因にも。
(1)親指をこめかみのへこんだ部分に置き、手首を返して残りの指を後頭部に固定し、頭を持ち上げるような感覚で押し上げる。
(2)親指で頭を斜め上に押し上げたまま、「あ」と発音しながら口を大きくあける。
(3)右の姿勢のまま「む」と発音する。このときあごを下げないこと。10秒間「あ、む、あ、む」と口を大きく動かす。
(4)親指の位置を写真の5か所に置きかえて1か所につき10秒を同様に行う。
【STEP2】生え際をほぐして緊張をゆるめる
頭頂部を覆っている帽状腱膜と額にある前頭筋がつながる生え際は、こりが出やすい部分。生え際のこりは上まぶたのたるみの原因にもなる。
(1)両手でこぶしをつくり、平らな面を生え際にあて、1~2mmほど動かすような感覚で小さな円を描きながらほぐす。
(2)1か所につき5回ほど、小さな円を描いてグリグリと刺激を与える。生え際に沿ってこめかみまでまんべんなく行う。
【STEP3】後頭筋から首にかけてのこりをほぐす
頭の後ろにある後頭筋は姿勢の悪さや眼精疲労などによってこりやすくなる。後頭筋から首にかけての筋肉をほぐせばフェイスラインのリフトアップ効果も。
(1)両手でこぶしをつくって平らな面を耳の後ろにあて、圧をかけながら上から下に向かって10秒かけて小刻みに動かす。
(2)位置を変えながら1ラインに10秒かけて上から下に動かす。頭と首の境は特にこりやすい場所なので丁寧に行う。
【STEP4】頭皮の緊張を和らげてやさしく血行を促進
前頭筋と帽状腱膜をよくほぐし、頭皮を耕すようなイメージで頭の緊張をやわらげる。頭皮の状態がよくなることは、白髪や薄毛といった髪の悩みの改善にもつながる。
●指の腹を頭皮にあて、帽状腱膜を頭蓋骨からはがすようなイメージで生え際から後頭部へ1~2mmずつ動かす。1ラインにつき10秒かけてほぐす。
【STEP5】頭ほぐしの後は老廃物をリンパへ流す
緊張状態によって血流が悪くなり、老廃物などが筋肉中にたまってしまうことがこりの原因とされている。頭ほぐしで生じた老廃物は鎖骨まわりのリンパへと流す。
(1)両手の指を開いて側頭部から後頭部にかけて軽く圧をかけながら動かし、頭部にたまった老廃物を集める。
(2)そのまま耳の後ろを通ってえらの下まで動かし、耳下腺リンパ節に老廃物を流す。
(3)さらに首の前を通って鎖骨の下まで動かして鎖骨のリンパ節に老廃物を流す。1回につき10秒を目安にこれを7回繰り返す。