行きつけに飾られてある“27手詰め”
“詰将棋”とは、配置された駒と手持ちの駒を使って、指定された手数で相手の“王将”を手詰まりさせる─将棋のルールを用いたクイズ、あるいはパズルのことだ。
この藤井二冠のサイン、いずれも超難問で、腕に覚えのある将棋ファンでも容易に解けないのだとか。中でも、愛知県名古屋市内にある藤井二冠行きつけのラーメン店『陣屋』に飾られているサインが最難問ともっぱら。
おかみさんの川浦節子さんによると、初めて店を訪れた際に残していったものだそう。
「中学2年生で四段になったころね。そのとき、NHKが藤井くんを密着取材していてね。NHKの人が彼を指して“きっと有名になるから、サインをもらっておいたほうがいいですよ”って言ってね。その場でチャチャッと20秒くらいで書いてくれた“27手詰”の詰将棋がコレ」
27手ものパズルを、たった20秒で作ったの!?
「日本でいちばん難しいと思うわよ。愛知県知事にも同じサインを渡したそうなんだけど、それは“21手詰”だから(笑)」(川浦さん、以下同)
いまも、全国からひっきりなしに挑戦者が訪れるという。
「みなさん、腕組みして考えるんだけど解けない。ラーメンのびちゃうわよね(笑)」
ちなみに正解は?
「それがね、誰も答えがわからないのよ」
そんな……気になるぅ。