「先日報じられた皇族数の確保策に、正直驚きが隠せません。もしこの構想が成立して結婚した女性皇族を皇室に残すのであれば、年内結婚が既定路線になっている眞子さまと、妹の佳子さまので“格差”が生じてしまいます。

 個人の自由を尊重してほしいという思いがお強い佳子さまにとって、この案は人権侵害とも受け止められているのではないでしょうか」(皇室ジャーナリスト)

 まだ宮内庁から正式な発表はないものの、眞子さま小室圭さんの年内結婚が既定路線となりつつある中、今度は妹の佳子さまの人生を大きく左右する政府案が報じられた。

眞子さまと立ち位置が逆転する

 それは、皇族数の減少に伴って、いずれ即位される秋篠宮家の長男・悠仁さまをお支えする体制を作るための構想案について。

「内容としては、天皇ご一家と現存の4宮家(秋篠宮家、常陸宮家、三笠宮家、高円宮家)を存続させるというものです。例えば、天皇家の愛子さま、秋篠宮家の佳子さまが結婚しても、それぞれの家を継がれるということです。現状のままだと、悠仁さまが即位されるころに皇室から女性皇族が離脱され、皇室を維持することが難しくなることから浮上した案のようです」(同・前)

 宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんは、この政府案に理解を示す。

「女性皇族が結婚後も皇室に残るという案は、皇族数を確保するという意味では有効だと思います。眞子内親王殿下のご結婚から佳子内親王殿下のご結婚の間に、この案で法改正されれば、姉は一般国民、妹は皇族のままとなりますが、姉妹の境遇の差は、さほど気にすることではないでしょう。

 第119代光格天皇は閑院宮家から皇位に就きましたが、兄は閑院宮家を継いでいます。兄が宮家の当主で、弟が天皇という逆転した立場になりました。また、男女の違いはありますが、今でも兄は天皇陛下、妹の黒田清子さんは一般国民です。さらにいえば、現行の制度でも兄が皇籍離脱して一般国民になり、弟は皇族のままというケースもあり得ます」

 眞子さまは“小室眞子”として民間に嫁がれ、皇族の時には得られなかった自由な暮らしを手に入れることができる。一方で、今回の法案が成立すれば、妹の佳子さまは結婚後も皇族として公務を担ったり、将来即位される悠仁さまをお近くで支える存在になられる。つまり、姉は一般人で妹は皇族という、姉妹で立ち位置の差が生まれてしまうということだ。

 しかし皇族数の減少は深刻であり、将来的に皇室を維持するための案として、この構想は有効のようだ。当該であるご本人はどう受け止められるのだろうか。