呼び掛けや情報発信は、ホームページやツイッター、インスタグラムなどのSNS上でも頻繁に行っているが、発生当初は、とも子さんに対する誹謗中傷や脅迫めいた投稿が殺到した。
《よくこんな時にインスタに投稿できるな》
《お前が犯人だろ!》
《娘以上に怖い思いさせてやる! 殺される残りのわずかな時間楽しめ》
度を越した書き込みを続けた男性2人がこれまでに、脅迫や名誉毀損の容疑で逮捕され、うち1人には懲役6カ月執行猶予3年の有罪判決が言い渡された。残る1人の刑事裁判は現在も続いている。
これ以外にとも子さんは、誹謗中傷をした投稿者の情報開示を求める訴訟を相次いで起こしており、大阪地裁では今年8月、開示が認められた。開示された情報を基に、刑事告訴を検討している。
こうした「闘う姿勢」が奏功し、誹謗中傷は当初に比べて大幅に減ったが、完全にはなくならない。
つい先日も、《お前らどんだけ祈ってんねん──中略──目を離した親も悪いし ただ世の中にありふれている事件の1つに過ぎない》という書き込みを目にした。
「ゼロにはならないと思っていましたが、行方不明時に比べれば傷つく回数は減りました。その分、美咲のことに集中できるようになりました」