“野球第一”の恩師が影響?
競技に専念したいからこそ家族のサポートを必要とするアスリートも多いが、大谷には心強い味方がいる。
「専属通訳の水原一平さんです。公私にわたって大谷選手を支える存在ですが、日本語で気楽に話せる人が近くにいてくれるのは大きい。それに大谷選手は、かなりの読書家。ひとりの時間もまったく苦じゃないし、今のところ何も困っていませんよ」(前出・スポーツ紙記者)
とにかく野球が最優先な大谷。そのひたむきな姿勢は、彼をプロ入りから指導し、見事超一流の選手に育て上げたかつての恩師に重なる。
「日本ハムの栗山英樹監督の現役時代を思い出しますよ。すごくモテるのに、なぜ結婚しないのか不思議だったんです。オフシーズンは女性と食事にも行っていましたが、開幕後には別れていることが多くて。
どうしても野球に集中してしまって、女性はその次になってしまうみたい。大谷選手も、そんな監督に影響されているように感じます。読書家なところも、そっくりですよ」(日本ハム関係者)
日本ハム時代から、2人の異様なまでの“野球第一”な情熱は、関係者の間で知れわたっていた。
「栗山監督は大谷選手が外出する際、誰とどこに行くのか必ず報告するよう義務づけて、徹底的に管理していました。でも、大谷選手もお酒の席が好きじゃないから、特に嫌な顔はしていませんでしたよ。クリスマスの時期に休日返上で練習している話をスタッフから聞いて、監督はうれしそうにしていました」(同・日本ハム関係者)
栗山監督譲りのストイックな精神で進化を続ける大谷。大舞台で規格外な活躍を見せる彼が家庭に収まるのは、まだ先のことになりそうだ。