「いーぬーのーおまわりさん♪ こまってしまってわんわんわんわーん……」
かわいらしい振り付けで童謡『いぬのおまわりさん』を歌う小さな女の子─そう、昨年11月に開催された童謡歌唱の全国大会『童謡こどもの歌コンクール』において、なんと2歳(当時)で最年少入賞を果たした“ののちゃん”こと村方乃々佳ちゃんだ。
あまりのキュートさと2歳児とは思えない堂々とした歌いっぷりで瞬く間に人気者に。童謡合唱団・音羽ゆりかご会を主宰する一般社団法人・日本童謡学会理事長の海沼実氏も、ののちゃんの歌声に驚いたひとりだ。
「音程や発音の滑舌、音感は同年代の子どもに比べて進んでいるなと感じます。それより何より、ののちゃんのように、もともと持って生まれた自分本来の声……“自然発声”をベースに歌うというのが童謡本来の姿なんです。昔は、ののちゃんのように歌う子どもや童謡歌手がたくさんいたんです。例えば、美空ひばりさんだとか松島トモ子さん」
だが昭和30年代以降、いわゆる合唱的な歌唱─子どもたちが裏声で歌うような歌唱が、学校教育の現場などで推奨されるように。
「ののちゃんのように童謡を歌える子は、今の時代、なかなかいません。そういった意味でも注目されているのだと思います」(海沼氏)
そんな“希代の歌姫”を大人が放っておくはずがない。
「今年初めにYouTubeチャンネルを開設すると登録者は1年足らずで47万人。5月には大手レコード会社からCDデビューし、6月にはフォトブックを出版。夏には『東京ガールズコレクション』にも出演しました。所属事務所にはバラエティー番組はもちろん、ドラマからも出演の話が来ているそう」(テレビ局関係者)
大手企業のCMに引っ張りだこ
中でもオファー殺到中なのがCM。ののちゃんは現在、アース製薬、花王、東芝と超大手企業のCMに出演中。CMソングを一生懸命、楽しそうに歌っているのだが、これだけの活躍を見せていると、どうしても気になってくるのは……“お金”。いったい、いくら稼いでいるの!?
「テレビの世界では子どものギャラって安いんです。そこそこ顔が売れている子役やチャイルドモデルでもCM1本10万、20万円の世界。子役当時の芦田愛菜ちゃんとか鈴木福君は“マルモリ”のころは、1本1000万円とも1500万円とも言われていましたが、それは例外中の例外」(広告代理店関係者)
その中で、ののちゃんは、あくまでも子役ではなく“アーティスト”扱いだという。
「大手クライアントが飛びついたことでキャスティングのギャラも上がっているようです。1本600万円とか800万円が相場だと聞いていますが、これからさらに上がるかもしれません。YouTubeの広告収益も考えると年収2000万円……いや、3000万円を超えていても、まったくおかしくないですよ」(同・広告代理店関係者)
ののちゃんの所属事務所に今後の活動について尋ねると、
「なにせまだ小さい子どもですから。まずは本人が“楽しい”と思うお仕事を、ご家族と一緒に考えながらやっていけたらと思っています」
今後がちょっぴり心配なのは、やっぱり余計なお世話!?