川嶋さんは「言葉が強く申し訳ございません」と、謝りつつ、返送を提案。記者が“着払い”を申し出ると、

「僕のお小遣いを眺めまして、もしそういうことでしたら、そのようにさせていただきますが、お小遣い箱には多分、入っているかと思います。1トンくらいの隕石(いんせき)をお返しすることになると、僕のお小遣いでは、重量制限で難しくなりそうです。

 将来、そういうお見苦しいことが発生しましたら、よろこんで着払いでお返し申し上げたく存じますが、今回は、そのお気持ちをありがたく拝聴申し上げて、先のような形で進めさせていただければと存じます」

川嶋教授から記者への心遣い

研究者らしいユーモラスな返答が光りつつも、一般的な金銭感覚にどこか親しみを覚えた。話題は川嶋教授の趣味に及んだ。

「今はできませんが、少年のころは木登りが大好きだったんです。今でも登りたいと思いながら夢を描いております。枝振り次第で、手の位置よりも足の位置が高くなる。そんなことを思うだけでも、僕自身が木登りをしているような楽しみに浸れます」

 童心に返ったかのような声で楽しそうに話し進める。

「少し間違えてかなりの高さから落ちても、幸いにして、下に鋭利な石などがあることなどもなく、多少の痛さですむような墜落でした。それも含めて懐かしい思い出です。
ちょっとだけ目線が高くなるに過ぎないんですけどね。“わあ、こういうパノラマが展開するのか”というようなことを感じました」

 最後に川嶋教授は、記者に対してのお心遣いを。

「私の想像に過ぎませんが、本当にマスコミュニケーションのお仕事は、どの分野でも大変なお仕事で、なかなかご自分の時間も持てないし、計画立ててもひっくり返さないといけない……、いろいろおありになるようだと存じますが、一歩一歩よい専門家におなりになられるように念じております。偉そうなことは言えませんが本当に一歩一歩だと存じますので、どうぞお身体に気をつけて」

‘90年に秋篠宮さま紀子さまが結婚されてから、娘や3人の孫たちを静かに見守られてきた川嶋教授。結婚直前の眞子さまもさぞ、心配なさっているはずだ。