子猫が亡くなると「その箱に入れといて」
猫の里親も証言する。
「以前、保護した猫を花の木シェルターに預けたことがあります。かわいくて仕方なかったので毎週末、おやつを持って通っていました。その猫もいつも狭いケージに入れられっぱなしで、外にも出してもらえていないようでした」
その猫も弱っていった。
「おやつもご飯も食べなくなってしまって、目もぐじゃぐじゃになってきて……治療しているのかと阪田さんに聞いたら“してない”と言われました……」
あまりにもかわいそうだから返してくれ、と訴えると、
「ここの猫だから譲渡になるからお金を払えと言われました。このままにしたら死んでしまうと思い、数万円払って救助しました」
元メンバーも訴える。
「亡くなる猫も多く、真夏の40度近い倉庫部屋に入れられた子猫が亡くなったことを阪田代表に告げると“その箱に入れといて”と平然と言われました。そのひと言にひどくショックを受けて辞めました……」
こうしたやり方に心を痛めたボランティアの多くは衰弱した猫たちを引き取って辞めていったのだという。
「何度も愛護センターに訴えても真剣に取り合ってはもらえませんでした。証拠を出せと言われれば証拠の画像を送りましたがいくら見ても虐待ではない、の一点張り。ボランティアやアルバイトは猫たちがいるから辞められないのです。“つらいけど自分がやめたら死んでしまう……”そう思いながらボランティアを続けている人は少なくありません。でもみんな心を壊して結局は辞めるんです……。ここの団体がきれいなのは表の顔だけです」(元メンバー)
動物愛護法では動物を病院に連れて行かないなどの行為や世話をしないことについて、ネグレクトにあたると記している。これは動物愛護法違反にあたるのではないか──。
「行政は動物の殺処分をゼロにしたい。でも、ほかの団体は猫を引き出しても体調を崩したらちゃんと治療をする。だからいつまでたっても空きが出ず、行政は殺処分をせざるをえない。だから治療をしない花の木シェルターに猫を預けるのが都合がいい。死んだら次の猫を渡せるので行政にとってもプラスなんです。いつでも二つ返事で引き取ってくれる」(保護団体関係者)
にわかには信じ難いが。
「テレビなどでは阪田さんが率先して世話をしているように見せていましたが自分ではほとんど世話をせず、ボランティアまかせ。いつも夕方ごろフラッと来て“あの死にかけ(た猫)どうなった?”と聞いていたときには寒気がしました」(別の元ボランティア)