「今のところ不安はないので、自信は持っています」
日本時間10月27日、授賞式の場で来季の展望を力強く語った、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平。
「“リアル二刀流”の活躍が認められ、『コミッショナー特別表彰』を受賞しました。名前のとおり、毎年表彰されるわけではない特別な賞で、日本人では2004年のイチローさん以来、2人目の快挙です」(スポーツ紙記者)
会見では「自分でいいのかな」とも発言。謙虚すぎる姿勢に、同席したメジャーリーグの幹部も思わず笑顔を見せた。10月30日に帰国した際も、記者のねぎらいに対し「おつかれしたっ!」とシンプルに挨拶。そんな控えめなスーパースターとは対照的にド派手な盛り上がりを見せているのが、古巣の日本ハムファイターズだ。
「今季限りで退任した栗山英樹さんに代わって、新庄剛志さんが新監督に電撃就任しました。11月4日の就任会見では、鮮やかなワインレッドのスーツで登場し“ビッグボスと呼んでください”“暴れまっせ!”と大胆な発言を連発。プロ野球界全体を盛り上げると大々的に宣言しました」(同・スポーツ紙記者)
新監督は“新しいことに挑戦する”と意気込みを見せたが、大谷の恩師である栗山前監督も、退任会見で今後の日本球界に向けて、ある“チャレンジ”を提言していた。
「翔平だけじゃない。もっと昔の大選手たちで二刀流ができた人が絶対いたはず。それを見落としていたことを僕らは反省しなきゃいけない」
“第2の大谷”になる可能性を秘めた選手は存在すると熱く語り、さらに球団に対し、「二刀流という枠をつくってほしい」と改革を求めた。
日米で“第2の大谷”育成がスタート
投打で一線級の活躍を見せる選手が再び現れれば、日本の野球ファンが沸くことは間違いないが、それは海の向こうでも同じ。アメリカでも「2代目」探しが始まっている。
「エンゼルスは、大谷選手に続く存在の育成に着手し始めています。子どもを球場に連れてきて“オオタニを見習うんだ!”と見本にさせているチームメートもいるそうですよ。メジャーの他球団の選手たちも、大谷選手がプレーする姿を見て“こんな生き方があるのか”と気づかされたようで、今季のオフから二刀流を目指して練習を始める選手も出てきました」(スポーツライターの梅田香子さん)
ファンや指導者のほか、選手にも影響を与えている大谷の活躍。実は、日本ハムの“ビッグボス”もかつて同じスタイルで注目を集めていた。
「新庄さんは阪神タイガースに所属していた2004年、投打の二刀流に挑戦して話題に。昨年出演したバラエティー番組でも、大谷選手について“(僕の)パクリですよ”と冗談を飛ばし、笑いを誘っていました」(前出・スポーツ紙記者)
しかし、そんな発言はあくまでジョーク。シーズンの終わりにはツイッターで《日本人がメジャーでホームラン王争い出来るなんてとんでもない。君は素晴らしい》と称賛した。
新庄は栗山前監督の意志を継ぎ、エンゼルスに負けじと投打両刀のスターを育成することができるのか……。日米で“第2の大谷”が誕生する日も近い!?