「“公は私よりも優先されるべきものだと考えている”と述べられながらも“一連の娘の結婚のことが、うまく公と私に当てはまるのかどうか”と疑問を投げかけられました。

 眞子さんが公よりも私を優先している、といった世間の論調に納得しておられないご様子でした。“私よりも公を優先しなければならないなら、10年たっても20年たっても結婚することができなくなる”という趣旨のおことばも。

 つまり、皇族がすべての事柄で公を優先する存在ならば、私的な事柄である結婚をすることはできなくなる、ということをおっしゃったのだと拝察しました」(前出・皇嗣職関係者)

皇族の運命からは逃げられない

 さらに、皇室における公私の考え方を付け加えられた。

「“(結婚に関して)男性皇族は皇室会議を経て行うのに、女性皇族はそれがない。その点でも公と私は格が違ってくる”とおっしゃいました。記者が尋ねていない場面でも、わざわざ殿下から発言を足されたことに驚きましたが、それほど女性皇族は“私”が優先されてしかるべき存在であることを念押しされたかったのかもしれません」(同・前)


 NYに旅立った可愛い娘のことをフォローしたいお気持ちがあるのは当然だが、結果的には「皇室として類例を見ない結婚」になってしまったことは事実である。

「結局は長女の要望を受け入れて、家同士のつながりを持たない結婚を認めてしまわれたということです」

 そう話すのは、静岡福祉大学の名誉教授で近現代の皇室制度に詳しい小田部雄次さん。

NY行きの便に乗ろうとする小室圭さんの胸元にはダース・ベイダーが('21年11月)
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「結婚までの道筋や現在の生活などにもロイヤルパワーが働いている気配が強く、それをお許しになっている秋篠宮殿下や紀子さまの親としての“甘さ”があると、多くの国民は感じているのでは。ましてや、多くの国民がコロナ禍で明日の生活に不安を抱えている最中に、NYのマンションで新婚生活をエンジョイしている姿は、国民感情を逆撫でしています」

 小田部教授が続ける。

「皇族がプライベートを求めること自体は当然ですが、まずは公的立場にあることが前提であり、だからこそ多くの特権を享受しているのです。皇族として生まれた以上、その運命から逃れることは難しい。

 しかし、国民も自分の運命と向き合いながら懸命に生きています。むしろ国民の多くは運命に直面することはあるにしろ、特権はない。

“特権も手放したくないし、運命からは自由になりたい”という、国民の苦労を意識しない考えを秋篠宮家の方々が強調し続ける限り、風当たりは弱まらないでしょう