関口宏の名前を出すと口調は重くなり
─20年間、お疲れさまでした。『サンモニ』を卒業することになった心境は?
「ええ、あー……」
番組への思いを尋ねると、歯切れの悪い答えが返ってきた。いつもの眼光鋭く“喝”を入れる姿とは対照的だ。
─体力的なことを考えて辞められるそうですが、話題になったご自身の発言も関係ありますか?
「…………」
“ボクシング発言”の話題になると、表情が曇った。
─卒業を発表後、関口さんと何かお話はされましたか?
「誰だって?」
記者の質問がよく聞こえなかったのか、聞き返してきた。
─関口さんです。
「……ご苦労さま」
関口の名前を出すと口調が重くなり、その後は口をつぐみ、家の中に入っていった張本。番組に対する思いを語ることなく、歩き去っていく背中は心なしか小さく見えた。
ここ最近の張本は、“エラー”を気にしてか、以前のような強気な発言が激減していた。このまま番組を卒業することは“あっぱれ”なのか“喝”なのか……。