「婚約が内定したころから、眞子さんは時折、雅子さまに結婚生活や海外生活に関する相談をしたり、アドバイスをもらっていたそうです。天皇ご一家は、皇居に移られる前は秋篠宮邸もある赤坂御用地にお住まいでしたし、交流の機会もほかの皇族方よりも多いのです。
ご自分のお母さまである紀子さまよりも、伯母にあたる雅子さまのほうが気兼ねなく相談できた部分はあったのでしょうね。雅子さまも、眞子さんが幼いころから成長を見守られていましたし、ご自分の経験を生かしてもらえるように、いろいろなことをお伝えになっていたと思います」(秋篠宮家関係者)
「両陛下」に触れられなかった理由
結婚される数日前も、皇居を訪れて天皇ご一家と和やかに懇談されており、関係は良好なはず。それでは、なぜ雅子さまは眞子さんの結婚について触れられなかったのだろうか。
「まず1つに、眞子さんへのお気遣いがあったのだと思います。もし文書の中で眞子さんの結婚に触れてしまうと、結婚に反発的だった国民が再び、秋篠宮家に対してネガティブな反応を引き起こす恐れがあります。できるだけ眞子さんの話題を避けて、批判の矛先が彼女に向かないように配慮されたのでしょう」(前出・侍従職関係者)
可愛い姪っ子の結婚に対する祝意を文書に盛り込みたいお気持ちはおありだっただろうが、そうされなかったところに、雅子さまのお心遣いが深く感じられる。
もう1つの理由として「両陛下と秋篠宮家の間で“協定”が存在している可能性がある」と、事情を知る宮内庁関係者が語る。
「今年2月に行われた天皇陛下のお誕生日会見で“眞子内親王がご両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っています”と発言されたところ、国民の間では“眞子さんの結婚問題が陛下にまで波及してしまった”と、秋篠宮家に対して非難の声が噴出してしまいました。
それからというもの、今年4月の小室圭さんが公表した文書や10月末の結婚会見、同日に公表された秋篠宮ご夫妻のコメントにも“両陛下にご迷惑をお掛けした”といった文言は入っていません。
文言を入れてしまうことで、逆に両陛下にも迷惑がかかる可能性を危惧された結果なのだと思います。天皇陛下を中心とする皇室にこれ以上ダメージを与えないよう、雅子さまや秋篠宮家は公的な文書にお互いの話を盛り込まれなかったのかもしれません」(同・宮内庁関係者)
令和皇室のため、努力と工夫を重ねておられる雅子さまのお心遣いがつまったお誕生日文書だったということだ。