すぐできる認知症予防策

「MCIかも?」と思ったら、脳の予備能力をアップする認知症予防策を!

<1>身体を動かす

 有酸素運動、筋トレ、体操、どんな運動でもよいが、無理なく継続できることが大切。

体を動かして認知症を予防(イラスト/上田英津子)
体を動かして認知症を予防(イラスト/上田英津子)
【画像】軽度認知障害をセルフ診断! 3つ以上当てはまったら疑いあり

〇体操
〇散歩

<2>双方向のコミュニケーションを

 相手の話や表情に反応し合う会話は、社会性の維持にも有効。電話でもよく、表情が伝わるテレビ電話なら、なお効果的。

双方向のコミュニケーションがMCIを改善(イラスト/上田英津子)
双方向のコミュニケーションがMCIを改善(イラスト/上田英津子)

〇友人や家族と外出
〇電話やテレビ電話で会話

<3>軽作業でマインドフルネス

 無心になれる単純作業には、リラックス効果あり。学習したことを脳に定着させたり、不安をやわらげる作用もあるとされる。

単純作業がマインドフルネスを高める(イラスト/上田英津子)
単純作業がマインドフルネスを高める(イラスト/上田英津子)

〇ぬり絵
〇草むしり・ガーデニング

「脳によい生活習慣も1人では続けにくいもの。また、MCIになるとやる気も失いがちです。家族が上手に促したり一緒に楽しむようにするといいでしょう」(朝田先生)

お話をうかがった人●朝田隆(あさだ・たかし)先生●メモリークリニックお茶の水理事長。日本老年精神医学会理事。認知症の早期診断法や治療、予防の第一人者として、テレビや雑誌などメディアでも活躍。『認知症かな?と思ったらすぐ読む本』など著書多数。

<取材・文/志賀桂子>