正月時代劇『幕末相棒伝』でバディ役に挑戦する永山瑛太と向井理。『のだめカンタービレ』以来2度目という久々の共演の感想から、2021年の思い出まで語ってもらった。
お互い父親になって、再び共演
「誰もが知っている坂本龍馬を演じるということで、俳優としてはチャレンジですし、不安もあったんです。でも、台本を読ませていただき監督とも打ち合わせをする中で、自分なりの解釈で明るく楽しく元気に演じようと。日本を変えようとした人物を演じるという気概と何物にも屈しない心を持ち続けようと思いながら、撮影を乗り切りました」
大政奉還目前の幕末。将軍・徳川慶喜暗殺を企てた真犯人捜しの密命を受けた坂本龍馬と土方歳三が、思想が違う敵同士ながらバディとなり、2日間で黒幕を見つけようと奔走する時代劇『幕末相棒伝』。龍馬を演じた永山は、ド派手な殺陣などアクションにも体当たりで熱演した。
「大変だったのが炎天下の中で、橋の上を走るシーン。砂利がたくさんあって足がものすごく痛かったんです。でも、OKが出ずに何度もやったんですが、最後まで倒れずにやる根性を監督に見せられたので、ぜひその映像を使ってほしいなと思います(笑)」(永山、以下同)
龍馬の相方・土方を演じる向井理とはドラマ『のだめカンタービレ』以来の共演。'06年に初共演した際はこんな印象を受けたそう。
「顔は小さいほうと言われるんですが、僕より小さい人がいるんだって(笑)。それから向井くんの作品を見たりもしていましたし、10数年がたちお互いに父親になって、再び共演ができるのはご縁があるなと思いながら撮影していましたね」
ちなみに永山にはこんな心を許せる可愛いバディがいた。
「人ではないんですけど、うちに文鳥がいるんですよ。名前ですか? 梅ちゃんです。特に理由はないのですが、僕の言うことを聞いてくれますし、指の上でピョンピョン跳ねてよく踊ってます。絶対に頭か肩にフンを落としますけど(笑)、可愛いです」
俳優以外にも今年は監督やカメラマンにも挑戦。多忙な1年だったと話す。
「広瀬すずさんのカレンダーを撮影したり、役所広司さん主演で『ありがとう』という映画作品の監督・脚本を担当させていただいたりと、ありがたいことにやりたいことがいろいろと実現した1年でした。少し詰め込みすぎたかなという部分もあったので、来年はもう少しゆったりした気持ちで、肩の力を抜きながらやっていきたいと思います」
■もうすぐお正月
「母が新潟生まれで、いつもお雑煮とのっぺい汁を作ってくれるんです。それを食べるとお正月が来たなって思います。小さいころから食べていて、おせちよりも新潟のお雑煮のほうが好きなくらい。お正月しか作らないので、いつも楽しみにしています」