「去年に比べると、今年はステージに応援する人が出て来たり、ほかのアーティストの応援もできたりと、少し気を緩めることができるというか、見ていて楽しい雰囲気が伝わる紅白になると思います」

『第72回NHK紅白歌合戦』のリハーサル3日目となった12月30日、司会を務める大泉洋は報道陣の囲み取材で本番の見どころをアピールした。

「これまでは総合司会者に加えて『紅組』『白組』にそれぞれ司会がいるのが恒例でしたが、今年は“司会”という呼称で大泉洋さん、川口春奈さん、NHK和久田麻由子アナの3人が任命されました」(スポーツ紙記者)

 昨年に引き続き2年目の抜てきとなった大泉の一方、初挑戦となる川口は緊張が隠しきれないようで……。

和久田アナが紅白への意気込みを語っている間、川口さんは前髪や頬を触ったり、衣装をつまんだり、とにかく落ち着かない様子。写真撮影の際は“笑顔で”“にぎやかな感じに”と、カメラマンから繰り返しお願いされる一幕も。大泉さんは“アッハッハッー!”と、わざと大声を出して、なんとか場を和ませていました」(同・スポーツ紙記者)

 次第に表情を緩めていく川口だが、それもそのはず。

「川口さんは、大泉さんが隣にいると安心するようです。“精神的に私の心が安らぐ頼もしい大先輩”と、大絶賛しています」(ウェブライター)

 精神的支柱としてリードする大泉だが、NHK関係者は懸念を示す。

前回と違うことだらけの紅白

「2度目の司会とはいえ、大泉さんも慣れないことだらけで大変だと思います。今回の紅白は、前回と違うことだらけですから……」

 昨年は新型コロナの影響を受けて無観客で行われたが、今年は入場者数を制限した有観客に。さらに、例年の会場である渋谷・NHKホールの改装工事に伴い、今年は有楽町・東京国際フォーラムでの開催となる。

「初めての会場のため、出演者も裏方も不慣れなことが多い。リハでは、会場内の移動経路がわからず、通路で迷ってしまうアーティストも。スタッフは例年以上のフォローが必要になります」(同・NHK関係者)

 といいつつ、大泉に対する心配は杞憂かも。

「会場の違いについて問われた大泉さんは“楽屋は国際フォーラムのほうがいい。NHKホールのほうが狭いから”“来年も国際フォーラムにしたほうがいいかも”と、NHK関係者がいても辛口なコメントで笑いをとっていました」(テレビ誌ライター)

 その後も“大泉節”は炸裂。秒単位でスケジュールが組まれる紅白の進行について、こんな発言も飛び出した。

「“楽しい時間に制限をつけるなんて野暮だ”と話して、“自分は時間を気にしない紅白過激派”と宣言。タイムキーパーとしての役割は川口さんと和久田アナに丸投げすると言っています」(同・テレビ誌ライター)

 自由な司会ぶりに不安と期待が寄せられる一方、本番に向けて“立ち位置”を調整すべきという声も。

「リハ中、大泉さんはアーティストのパフォーマンスを楽しむあまり、ディレクターから“前に出すぎ”と何度も注意を受けていました。囲み取材のときも、記者とのやりとりに熱中したのか、定位置から報道陣のほうへどんどん歩み寄ってしまって……。隣に立っている川口さんは、前へ前へ出て行っちゃう大泉さんに困惑している様子でした」(前出・スポーツ紙記者)

 本番では立ち位置をブラさぬまま、大泉らしくのびのびと盛り上げてほしい!